建築雑感

  • 2019.04.11 Thursday
  • 20:40

「検査済書」がない場合の増築工事    こんなご相談が増えています。

 

■ 増築したいが検査済書がないため、増築ができない。

■ エレベータを設置したいが、検査済書がないと言うと建築業者から断られた。

 

上記については、調査、申請図面、手続きが複雑で住宅の場合、ハウスメーカーや工務店は敬遠してしまう場合が多いようです。

しかし、家族にとって家族のライフスタイルの変化や、加齢にともなうホームエレベータの設置。増築して親と二世帯同居にして一緒に住みたいと考えるのは当然の流れです。しかし、検査済書がない場合、代わりに行わなくてはならない作業と審査基準のハードルはとても高いのです。

私自身設計の体験から、エレベータさえあれば、自宅で家族とともに暮らし、生涯を全うすることができるのに、検査済書がないために(30年以上前の建物は検査済書を取得していない建物が多い)設置を断念せざるを得ず、やむなく老人施設に入居する事例が多くあります。とても矛盾を感じます。個々の家の構造によって取るべき対処は異なりますが、事務所としては可能性に精力的にお手伝いしていきたいと考えています。現在検査済書がなく、どこに相談したらよいか悩んだり、問題を抱えている方は事務所にご相談くだい。

※ お問い合わせはメール、FAX、お電話でご相談ください。

 

京都 水彩画 グループ展

  • 2019.03.27 Wednesday
  • 14:04

京都 水彩画 展 「夕暮時の鴨川」

 

昨日26日から31日まで京都の寺町通りの画廊で、グループ展が開かれています。案内のハガキの絵は、四条大橋から北を見て町屋と鴨川の風景です。題は「夕暮時の鴨川」。2月の夕暮を描きました。

 

京都はたくさんの好きなスケッチポイントがありますが、四条大橋から夕方から夕焼けを背に暮れていくにつれ町屋(先斗町の料亭)に灯りがともり、川面に灯りが映る情景が特に好きです。六月からは川床が設けられまた風情があります。

 

U邸 新築工事 基礎工事、棟上

  • 2019.03.22 Friday
  • 15:10

U 邸 新築工事  基礎工事 棟上げ

 

工事の工程からすると基礎工事が終わった段階は、始まったばかりのように思いますが、設計者にとっては、遣り方、建物位置、地盤補強など重要な決定が続き、基礎工事が終わればまずはひと段落というところ。今まで設計図で何度も確認してきても、棟上で1日のうちに三次元の立体的な家の形が見えてくると、いつもながら感動します。

 

基礎が打ち上がった、この段階でお客様に部屋の位置や近隣との間隔など、遣り方の段階で明確にわからなかったことなど説明を行います。

アンカーボルトの位置や、配水管、給水管の位置を確認します。

U邸の現場は角地で道路幅も広いので、比較的棟上げの作業はスムーズに運びました。

 

夕方ようやく棟が上がり、明日からの大工作業の材料をそろえ、本格的に大工作業が始まります。

映画 「 福島は語る 」

  • 2019.03.11 Monday
  • 13:13

ドキュメンタリー映画 「福島は語る」  土井敏那 (監督・撮影・編集)

 

東日本大震災から、今日3月11日で早8年が過ぎました。政府の復興支援が順調に進んでいる報道や、2020年の東京オリンピックで盛り上がっている現実があります。 そして被災があった地域やその実態はともすれば記憶が薄れがちなこの頃です。

 昨日 新宿 K,s cinema で映画「福島を語る」を観てきました。この映画は土井監督が100人を超える証言者の中から選んだ14人の方の証言を映像にしたものでした。福島第一原発事故後、故郷を追われ、家も仕事も失い、家族離散など。

 深い心の傷、痛み、生きがいや心の支えを失った喪失感など、証言者の口から語られます。観ていてとても切なく、言葉が出ませんでした。

「故郷とは何か」「家とは何か」「家族とは何か」「人間の尊厳とは何か」「幸せとは何か」 深く考えさせられる映画でした。

 

 

中庭のある家

  • 2019.02.25 Monday
  • 12:05

Y邸 中庭のある家  ご夫婦で住む終の棲家

Yさんご夫婦は長い間名古屋で暮らし、会社の定年前に、生まれ育った東京で「終の棲家」を作るために土地を購入されました。設計の打ち合わせは主に名古屋でしたので、京都のアトリエに行く途中など煩雑に行いました。打ち合わせ場所は名古屋駅に隣接しているJRセントラルタワー(245M)の最上階の名古屋市内が一望できるラウンジで、楽しい設計打ち合わせでした。完成し1年半がたち、中庭の樹木も育った段階で、2回目の写真を撮らせていただきました。

建物正面。構造は木造2階建。スタイリッシュな外観にする為、右側が玄関のアプローチです。

正面の3本のスリット部分の奥が中庭です。左側のシャッター部分はガレージで上のスリット部分はルーフバルコニーです。

中庭。北側のやわらかな陽が入ります。2階ベランダの床は陽を通すグレーチングです。

中庭の床のタイルは施工した工務店が仕入しご主人が貼りました。いい出来栄えです。

中庭に開く浴室。林の中の浴室のようです。

2階のダイニング。折り戸を全開するとベランダ、中庭の空間が一体になりまるで外で食事をしているような、爽やかな気持ちになります。

 

現代風の和室。2階で中庭に面しています。

 

 

階段を上がった洗面コーナー。照明は鏡の後ろの間接照明のみ。

 

階段上部のトップライト。

中庭に面したご夫婦の書斎。2帖の狭い書斎ですが窓の位置を下げ、窓枠もやめて、カウンターの奥行きを広げ有効利用。

 

ご主人ご自慢の居間兼オーディオルームです。周りは住宅地なので、床、壁、天井には防音の建材を使い施工精度をあげました。また最高の音質が出るようにご主人の計算から天井高さを3Mを確保しています。

 

狭小住宅

  • 2019.02.08 Friday
  • 16:21

 

 

 

外構工事完成前の外観です。

リビングから中庭とキッチンを見ています。中庭の床はリビングの床と高さと色を合わせています。

キッチンから中庭とトップライトを見ています。3階のプレールームの窓から、子どもと会話もでき、気配がわかる。

視角がなかにわのルーフバルコニーと出窓からの景色が見えますので、

実際の面積より広く感じられます。画面右側の階段は、3階への階段です。

 

ガレージ上の収納庫に入る上げぶた。子どもが喜んで遊ぶこと請け合いです。

トップライトの光が同時にプレールームにも入ります。

3階プレールーム。将来簡単なりフォームで子ども部屋になります。天井は斜線制限いっぱいの高さです。

 

 

 

 

 

 

 

N邸 新築工事

  • 2019.02.01 Friday
  • 11:41

N邸新築工事 (二世帯住宅)  中庭のある家

 

引っ越し前の写真です。間接照明が多かったので夕暮時に撮影しました。二世帯住宅で、玄関は共用ですが,

1階が両親の住まい、2階が子世帯の住まいです。中庭を通してお互いの気配がわかり、程よい距離感を作っています。

中庭から二階を見上げた写真です。中庭には3M以上の植栽や四季を通して咲く花々や、コーヒーやブランチもできるテーブルやベンチが並びます。

2階の廊下から子世帯のリビングを見ています。リビングダイニングは中庭を囲むむようにL型のリビングルームです。中庭の周りは回遊式なので子供も、ぐるぐる走り回ることができ、楽しさが広がります。

勾配天井の上のトップライトから光が降り注ぎます。突き当りのカウンターは子どもの勉強コーナーです。上部の小窓もプレールームの窓で、どこにいても家族の気配がわかります。

 

北側斜線が厳しく天井の低いところで、1,9Mですが、勾配天井とやわらかな間接照明で、低さを感じない空間になりました。

天井の材料はレッドシダーの無垢材なので、木目の変化が美しい表情を出しています。

                  洗面化粧台。両親と浴室は共用ですが、子世帯はシャワー室を設置しています。鏡の周囲には間接照明を入れ、

                  天井のトップライトからは、朝日も入ります。やわらかな空間になりました。

                               狭い子供室ですが、梯子を設置し、上部がベットで楽しい立体的な子供部屋になりました。   

                                         屋上からの夜景。夕焼けが美しい。遠くに深大寺公園の緑が見えます。

                               手前のトップライトは洗面所に光を落しています。中庭を通して2階リビングの間接照明が美しい。

U邸新築工事 (着工、地盤補強、根切、配筋)

  • 2019.01.23 Wednesday
  • 17:40

U邸 新築工事   着工、地盤補強、根切、配筋

長い設計期間を経て、ようやく工事が始まりました。敷地面積64,33(19,46坪)狭小地の部類に入りますが、それだけにプラン作成の段階で、十分時間をかけ6案目で最終プランになりました。

■ 設計について

平面プランは時間をかければ、かけたなりに家族に合ったいいプランができると思っています。事務所としてはこの段階は十分な時間をかけます。現在はあまりにも安易に、短時間で平面プランを作ることが多いように思います。

家を作る時の最大の目標は、家族みんなが幸せになること。それには家族全員の行動を想定して、一緒に過ごせる団らんの部分や、反対に一人でゆったりと過ごせるところと、両方を考えて設計をしなければなりません。それは単に個室があればいいということではありません。家族の居場所、気配、視線の方向、生活動線など様々なことを想定し、どんな状態が心地よいかを考え、設計に落とし込んでいく作業が大切だと考えています。ハウスメーカーや注文建売はそこまでの時間をかけることはしませんので、せっかくの家づくりが、とても、もったいない気がします。

 

下記の写真は、地盤補強、根切、配筋といった部分ですが、工事が進むと全く隠れてしまうので、プロセスがわからない方も多いので参考にしていただければと思います。

 

遣り方が終わり、建物の位置が正確に決まったので、次の作業は地盤補強の作業に入ります。

地盤補強の方法はいろいろありますが、検討の結果「杭状地盤補強」とし、直径500个旅困鬘横桂楝任弔海箸砲覆蠅泙靴拭

杭を打ち込んだ状態です。隣の配管は今回配管をした排水管です、

根切りを行っています。この後鉄筋の配筋の作業が行われます。

配筋が完了。コンクリートを打つと隠れてしまいますので、この段階で検査をします。またこの段階で瑕疵保険の配筋検査も行われます。

 

韓国公営放送「KBS」 テレビ取材 「犯罪者の間取り」

  • 2018.12.20 Thursday
  • 14:46

韓国公営放送「KBS」テレビ取材

 

私の著書「子供をゆがませる間取り」(情報出版センター)や「危ない間取り」(新潮社)を読んで興味をもたれ、わざわざ韓国から3名で事務所に取材に見えました。建築の構造が人間に様々な影響を及ぼすことに触れ、人間にとって良い建築・家を探りたいとのことでした。著書に掲載した犯罪を起こした少年の家を中心に、家の間取りの解説と説明をしました。ドキュメンタリー番組として、来年の3月放映予定とのことでした。

家の間取りを見ながら説明しています

「女子高生コンクリート詰め殺害事件」主犯少年Aの家の間取り図

少し解説をしますと、両親と少年Aと妹の4人家族が住んでいた家です。この家は建売住宅を購入したわけではなく、妻の実家が建築資金を出して建てた注文住宅です。間取りを見ると、家族そろって食事をする場所が見当たりませんし、応接室にはピアノを教えていた母親のグランドピアノが置かれ、家族だんらんの場もありません。家族の暮らしが見えてきませんし、注文建築ですから、どんな考えのもとに両親が間取りを決めたのか理解できません。

両親は仲が悪く、家庭内別居を経て離婚しましたが母親はピアノの下で寝ていたということです。少年Aは幼少のころから家族揃って食事をしたことがないと裁判で証言しています。中学生のころがら2階の部屋で同棲を繰り返し、家族はバラバラで母親もなにも抑制の効かないままこの事件が起こりました。

出版社によるとこの本は、多くの小学校や市立図書館に購入されたそうです。

子供がどんな環境で育つかは、本当に大切です。近年、大人の目線で見た住まい造りが多く目につきます。高層階での子育てや、暮らしの便利さや快適さが優先され、子どもの部屋は夢も創造性も育むことも出来ない居場所のない部屋を与えています。最新の設備に対しては敏感ですが、家族の暮らす間取りに対しては無頓着で相変わらずホテルタイプの部屋を選ぶことが多いようです。

間取りによって生活は大きく変わります。家族の絆が深まり、自然に会話が生まれるそんな住まいをめざしててもらいたいと思います。ご質問や間取りでお困りの方、新築、リフォームに限らずご相談ください。無料でお答えします。メールで相談内容をお聞きした後面談します。

 

N邸 新築工事 二世帯住宅 「中庭のある家」

  • 2018.12.13 Thursday
  • 13:21

N邸 新築工事 二世帯住宅 「中庭のある家」 

 

完成間近で様々な職人さんが入っています。工事の足場がなくなると建物の全景が現れ一気に完成です。

玄関ドアも外壁と同じ素材、レッドシダーで吊り込んでいます。外壁の着色はキシラデコール塗

ですがドアの室内側はクリアラッカー塗で仕上げています。

玄関のドアを開けると、中庭の緑と青空が見え視角が広がり、実際の建物より広く大きく感じます。

外壁は、素材を分けレッドシダー貼りとリシン吹付です。リシン色は濃いグレー色です。

レッドシダーで囲まれた空洞は、建蔽率が限界でしたが建物のバランスから空洞にして

建蔽率から外しています。

リビングルームの間接照明。北側の厳しい斜線制限(1.9M)を間接照明の造作で低さを感じさせません。

間接照明の光は天井と壁を照らします。天井はレッドシダークリアラッカー仕上げです。木の質感

と色合いがとても美しく仕上がりました。壁は塗装仕上げで北側と西側で色を変えています。

リビングルームの勾配天井。3か所のトップライトがあり、日中は太陽の明るい光が降り注ぎ、

夜は間接照明の灯りが美しく空間を演出します。壁は塗装仕上げ。上部の窓の部分はロフトで

ゲストルームや子どものプレールームとして利用。リビンクルーム゙から子どもの遊ぶ姿が見え,

リビングルームと親子のコミュニケーションが生まれます。

中庭です。太陽の日差しが時間とともに変わっていきます。ドラマチックな明るい中庭です。

両親のリビングは1階、子供夫婦のリビングは2階。中庭を通して適度な距離感を生み、家族の気配

がわかります。完成後中庭には3M以上の植栽や(プランターBOX)ベンチが入る予定です。

家族の第二のリビングルームとして、ブランチ、読書、コーヒータイム、バーベキューなど楽しめます。

浴室は1階で二世帯共用ですが、2階の子世帯にシャワー室が設置されています。

向かって左の鏡の後ろに間接照明があり、ともすれば固くなりがちな洗面所を光がやわらかく包みます。

シャワー室の壁は、濃いグレーのボーダータイルとオフホワイトの200角タイルです。

洗面所とシャワー室の間は透明ガラス(テンパライドア)なので空間の広がりを感じさせます。

 

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