京亭 近代数寄屋と鮎料理

  • 2017.06.19 Monday
  • 17:19

京 亭  天然鮎を食べる

 

この季節になると、無性に鮎を食べたくなります。毎年友達グループで、埼玉県寄居町にある、「京亭」へ天然鮎を食べに行くのが楽しみです。今年も梅雨の間の晴れた日、繰り出しました。京亭という建物は、もともと「君恋し」、「祇園小唄」などの作曲家、佐々紅華の自宅でした。建築的にも近代数寄屋の建物で、荒壁と漆喰塗を組み合わせた意匠や、レトロな感じの瀟洒な洋間など、遊び心が随所に見られ、建築だけを見ても興味深いものでした。

入母屋造りの、趣のある玄関。作家の池波正太郎、山口瞳など多くの文人や著名人が訪れたということです。

 

床の間ですが、荒壁と漆喰塗のバランスが面白い。

和室から眼下に荒川の清流を望む。窓を開けると川風が気持ちいい。

天然鮎。冷えた日本酒でおいしくいただきました。

川面に映る、新緑が美しい

k 邸新築工事 上棟

  • 2017.06.02 Friday
  • 16:17

K 邸新築工事 棟上げ

 

この日ようやく上棟の日を迎えました。朝から風が強く、2階は吹き飛ばされそうでしたが、2日かかって、棟が上がりました。

余談ですが、一般的には棟上げが終わってからシートを貼るのですが、手前のピンク色の建物の庭の芝生があまりにも手入れが行き届き、美しいのでほこりが飛ばないように配慮しています。

建物の全体の屋根が片流れです。道路側が南になりますが、北側がロケーションがいいので、北側がリビングで、吹き抜けのトップライトから南の 光を採っています。

 

南側からの外観です。2階が一部前面に出ている部分が、子ども部屋の前のバルコニーです。

3室の子ども部屋も、片流れで屋根の勾配と同じ3寸であがり、ともにロフトを作りトップライトがあります。

 

中庭部分が抜けています。プラン上中庭が西側になっていて、午後の日差しが入り建物の陰影を作ります。

棟が上がった後は、建物の揺れを防ぐため、上写真のように仮の筋違を打ちます。

N邸週末住宅

  • 2017.05.29 Monday
  • 15:15

N邸 週末住宅新築工事

 

Nさんは週末住宅の完成が楽しみで、毎週のように南房総の現場へ足を運んでいるようです。私は10日から2週間に一度のペースで設計監理に通っています。高速バス「なのはな号」で新宿バスタから東京湾海ほたるを通って、ハイウェイオアシス冨楽里まで約1時間30分ほどで着きます。

いまは初夏で日に日に緑の色が変わりますが、早春は河津桜や菜の花がとてもきれいでした。建物がとても小さいので大工さんは始めから最後まで一人です。大工さんの話では最後まで一人で作る現場はとても楽しいそうです。

2階のこの場所は掘りごたつがあり、外はルーフバルコニーが続いています。Nさんは寒い冬は終日炬燵に入って、春から秋はルーフバルコニーから思う存分海を見ることができます。

2階からルーフバルコニーから。晴れた日の夕暮は富士山のシルエットが美しく見え、時間がたつのを忘れ、見入ってしまいました。

立型のスリットの前に机を置く予定。読書コーナーです。前の大きなFIXガラスは防犯ガラス。この家の開口部は全て海を見るために配置計画されています。

「理想の子ども部屋」とは

  • 2017.05.22 Monday
  • 16:19

コラム 子ども部屋 「理想の子ども部屋」とは

 

理想の子ども部屋はどんな部屋ですかとよく質問されます。しかし、家族のライフスタイルや子どもの性格もそれぞれですから、どの子どもにも対応する理想の子ども部屋はありません。広くて環境のいい部屋がいい子ども部屋ではないことは,誰もが分かっていますが、それではどんな要素を持った部屋がいいかは、答えられないのが現状でしょう。

 

私は子ども部屋を設計するにあたって、心がけていることは、家族と子どもの距離感です。子どもの顔が見える家であり、子どもが夢と創造を育む工夫が大切だと考えています。また同時に、子どもは思春期に至るまで遊びを通して成長していきます。学習も自立もテリトリー形成を含め、遊ぶことによって学んでいきます。子どもに一部屋与えれば済むという話ではありませんし、部屋が子育てするわけではありません。

かつての時代のように、外に空き地や遊び場があって、また地域社会が子供の成長の一端を担っていた時代もありましたが、現代はその機能を失っており、その分家庭の比重がとても大きくなっているのです。

子どものスペースをどう考えるかは、家全体をどう考えるかにつながっていきます。設計の手法は様々ですが、ひとつの切り口として「家中が子ども部屋」や「子どもの目線で考える」という発想に立つと見えてくるものがあります。

 

K 邸新築工事

  • 2017.04.25 Tuesday
  • 17:20

K邸新築工事 地盤補強、配筋工事

 

地鎮祭が終わり、基礎の配筋が始まる前に、地盤補強工事が始まります。地盤調査結果をもとに地盤が弱い敷地の一部に杭を打っていきます。この敷地はもともと斜面を造成しているので、以前法面の部分を補強しました。

重機が入り杭を打っていきます。

べた基礎なので敷地全体に、鉄筋を配筋していきます。

 

コンクリートを打つと配筋の状態が見えなくなってしまうので、この段階での、かぶりの厚さ、鉄筋のピッチの間隔などしっかりチェックします。

 

土の部分が中庭です。最終的な中庭の位置が決まるまで、様々な中庭案が検討されましたが、西側にコの字型の案が採用されました。

N邸週末住宅 新築工事

  • 2017.03.28 Tuesday
  • 16:24

N邸 週末住宅新築工事 

 

寒かった冬も終わり、海の色もやわらかなエメラルド色に変わりつつあります。建物は棟上げが終わり、揺れ止めの仮筋違が入っています。2階大きな開口部前はルーフバルコニーです。

 

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2階の床が400程上がっているのが見えます。炬燵に入りながら大きな開口部から、思う存分海を見たいというNさんの希望でした。

1階から2階を見上げています。屋根が片流れなので屋根なりに空間を大きくとろうとも考えましたが、天井を抑え雄大な海を絵のように切り取ろうと思い天井を貼り、断熱性を高めました。

 

 

東京マラソン

  • 2017.02.26 Sunday
  • 11:28

東京マラソン

本日2月26日は東京マラソン。スタート時の写真で事務所が入っている建物の10階から撮りました。先日の京都マラソンはあいにく雪が降っている最悪なコンデションでしたが、今日は晴天で、走っている人はみんな楽しそうでした。

参加人数は33、000人でスタートして約40分後、最後のランナーが走っていました。

 

コラム「子ども部屋」

  • 2017.02.17 Friday
  • 17:23

「子ども部屋」についてのコラムは時間があいてしまいましたが、再開しました。住宅設計の現場からこれまで感じたことや私なりに蓄積した資料をもとに綴っていきたいと思います。ご参考にしてください。

 

コラム 「子ども部屋は子育てしてくれない」

 

設計の打ち合わせをしていると、必要な部屋の中で最も関心が高いのは、家族だんらんの場であるリビングルームと子ども部屋です。長年家を建てることを夢見、子どもに環境の良い部屋を与えることが親の甲斐性、という思い入れは分からないではありません。しかしそれは甲斐性ではあるかもしれませんが、子どもに部屋を与えることは「子育て」ではありません。

子ども部屋を与えることによって子どもは、勉強も部屋の整理や、また自己を自分で確立される訳ではありません。

親は子どもに部屋を与えて育てる以上、それまで以上にコミュニケーションやスキンシップなど、相応の工夫が求められることは当然でしょう。

むしろ子ども部屋は、成長を続ける子どもにとって、勉強部屋ではなく精神形成の場として考えることは大切です。

子ども部屋を与える段階で、「子どもの自己の確立」がどの程度なのかを冷静に考え、場合によっては与える部屋があっても与えず、時間をかけて見守ることも必要だと思います。そのことが子育てというソフトウェアであり、子どもの部屋はそのための手段、ハードウェアに過ぎないことを思い違いしてはいけません。ハードウェアはソフトウェアが働いて初めて機能することを忘れないでもらいたいものです。

昨今、有名大学や20代の医学部の学生による幼稚でかつ悪質な事件が続いています。勉強は優秀でも人間としての資質が欠落している原因の一つに、住まいの中での親との距離や育ち方に問題があるのは当然ですが、子ども部屋の考え方と過ごし方が影響を与えていることは間違いありません。

 

(子ども部屋の考え方のほか物理的な広さの問題、住まいの中での位置関係、装置など今後のコラムで考えていきたいと思います)

 

※ 文章構成上の都合で分かりにくい部分もあると思います。疑問、不明の部分はメールにてご連絡ください。

 

 

N邸週末住宅新築工事

  • 2017.02.07 Tuesday
  • 11:38

N邸 週末住宅新築工事

 

写真でもわかるように、Nさんが週末に訪れ心行くまで海を着て過ごすための、最小限の広さの家です。地鎮祭と遣り方が終わり、いよいよ本格的な工事が始まります。

 

地盤を固めています。この作業が終わったら防湿シートを貼り、スラブ筋を配筋していきます。間取りの壁芯にそって型枠を組むため、鉄筋を立ち上げて行きます正確なピッチで鉄筋を組んでいきます。地盤からの高さや鉄筋のかぶり具合など、コンクリートを打つと全く隠れてしまうだけに、念入りにチェックします。現場での打ち合わせが終わりふと海をみると、美しい夕焼けの彼方に、富士山よ多摩連山ののシルエットが見えました。

K邸新築工事 地鎮祭

  • 2017.01.25 Wednesday
  • 16:33

K邸 新築工事  地鎮祭

 

小高い丘の敷地からのロケーションは素晴らしく、設計スタートからこの雄大な風景をどう室内空間に取り入れるか、Kさん家族の要望でもあり、設計の大きな課題でした。6年前から設計が始まり、途中数年の中断や大幅な変更もありましたが、冬の晴れ間のこの日ようやく地鎮祭の日を迎えました。

西から北へ緩やかな山の稜線が連なり、四季の変化がとても美しい。

晴天でしたが朝小雪がちらつき、風が強く凍えるばかりの寒さでしたが、Kさん家族にとって待ちに待った地鎮祭で、設計者ともども感激し、工事の無事完成を祈りました。

ご主人の鍬入れの儀。

子どもさんも一緒に玉ぐしをあげ、二礼二拍。地鎮祭から工事の完成までのプロセスをしっかり見てほしいものです。学校では体験できない貴重な体験教育と、いい思い出になるはずです。

 

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