宮脇 氏が亡くなつて14年経ちます。たくさんの作品、著書、エツセイを残しましたが、ユーモア溢れる言葉や、住宅と世相をたくみに表現する類稀な建築家でした。
前回のブログで著書からの言葉を引用しましたが、早速宮脇フアンからか、本の名前の問い合わせがありました。
著書の名前 「父たちよ 家へ帰れ」 新潮社 (現在廃版になつています)
ブログで引用した言葉
「父親が早く帰りたくなるような家を設計したい」
「夜父親が家に帰つてくる時、外から子供部屋の明かりや、妻が家事をしながら待つていてく
れるキツチンの明かりが見えれば、一日の疲れも忘れるだろう。そんな家を作りたい」
本が書かれた時代は、高度成長期。 世の父親達は企業戦士として忙しく、家は「飯、風呂、寝る」だけの機能だけがあればよく、家造りは全て妻にまかせてしまうような時代に、いい家を設計すれば父親が家に愛着を持ち、早く帰つて来るのではないかというメツセージを込めて書かれたものです。
現代の家は閉鎖的な家が多く、地域に開く家がいいと言いながら、道路(社会)からは家族の気配が分からない家が多くなつています。
子供部屋の窓が道路沿いに面していたり、家族団らんの明かりが道路にこぼれていたりすれば,壁だけの家より,歩いている人も温かい気持ちになるはず。 そしてその分だけ街並も優しくなるはず。
家づくりは本来そうあるべきだと思うのですが。