コロナ後の住まいづくり −見えてきた間取りの不満・疑問・改善点ー

  • 2020.06.21 Sunday
  • 13:50

コロナ後の住まいづくり  −見えてきた間取りの不満・疑問・改善点ー

 

非常事態宣言が解除され、19日からは首都圏をまたぐ移動や、イベント、飲食店の時間、遊園地などの規制が解除されました。

しかし依然と新型コロナ感染者も多く、二次感染の不安を抱きながらの日々を余儀なくされています。

長い自粛生活によって変わったのは、テレワーク、在宅勤務といった働き方だけではありません。長い自粛生活は今まで気が付かなかった住まいについての不満、疑問、暮らし方について見えてきたこともあります。

設計を生業としているものとして、私なりの考え方、分析を試みてみましたので参考にしてください。

 

一緒に居る時間が長かったことによって夫婦・親子が住まいについて感じたこと

 ―擦泙い里匹海砲蘯分が落ち着ける居場所がないことに気が付いた。 (イライラやストレスなど疲労が蓄積)

◆ー分一人になって仕事に専念できる部屋がない。          (小さくても自分の部屋が欲しい) 

 部屋数だけが並んだ住まいはリビングも狭く、心に余裕が持てない。 (座ればテレビしか見れない広さ)

 

新型コロナウイルス感染予防で改善したい点

ぁ仝軸悄Ω軸悒曄璽襪房蠅鮴えるオシャレな手洗い場が欲しい。    (洗面所まで遠く手を触れてしまう)

ァゝヽ4控(電気による換気)でなく自然の風や通風が通るようにしたい。(廊下など風が通らず、換気が悪い)

Αヽ阿ら帰ったら玄関近くで着替えをしたかった。クロゼット必要。  (玄関近くで着替えと手洗いをしたい)

 

´↓については以前からnLDK形式(2LDK、3LDK等)の間取りの欠点として指摘されていました。しかしハウスメーカーや住宅産業が画一的な2LDK、3LDKといった住まいを大量生産してきた結果、購入する側も選択の余地がなく、間取りに合わせた暮らしをせざるを得ない状況でした。図らずもコロナウイルスによって、長期にわたる自粛生活で住まいを深く考える時間が生まれたといってもいいかもしれません。

 

きキΔ呂海譴ら家づくりやリフォームを考える際参考にしてください。

 

※ 銑Δ慮直しは新築ばかりではなくリフォームでも設計の工夫によって十分可能です。あきらめずご相談ください。

 (ご相談はメール、FAXにてお願いします)

 

「注文建築」は、ハウスメーカーに頼んではいけない。−プロが教える裏側の話ー

  • 2020.01.29 Wednesday
  • 13:13

                                   「注文住宅」は、ハウスメーカーに頼んではいけない。プロが教える裏側の話

第三回 ・「注文住宅」であるための3つの条件

前回の3項目について説明を加えます。

■ 間取り、(平面プラン)、デザイン、空間の100%の自由性がある事。

注文設計、自由設計とは基本的に平面計画、空間、デザインは、100%自由であることを前提に設計のスタートをすることは当たり前の事といえます。(もちろん法的制限内であることは当然です。)それは平面プランだけではありません。プラン作成段階での天井の高さ、窓の開口、トップライト、吹き抜け、など自由に決めることが出来なければ意味はありません。(国から「型式適合認定」の許認可を受けているハウスメーカーは、宣伝で自由設計と言っていますが、許認可を受けている範囲内の自由であり、自由性は極めて範囲が狭く制限されています。お客様には契約をし、設計が進んでからでないと分かりません。)その前提があって初めて「こだわりの住宅」、「世界でひとつだけの我が家」を創るためのスタートラインにつく事が出来ると考えています。

 

■ 設備機器、材料、インテリアグッズを含めて、あらゆる商品の選択の自由がある事。

世界中からあらゆる商品が集まっている豊かな日本。そして東京で、設備、建材、照明、クロスなど、ハウスメーカーの決めた限られた商品の中からしか選べないとは、おかしいとは思いませんか。

それは選択の自由ばかりではありません。その商品は誰でも一般的に気に入るだろうと思われる最大公約数的な商品になっていますので、そこに個性というものが見えてきません。つまり自分で様々な商品の中から選ぶという、「こだわり」の部分が消えてしまいます。あえてラインナップ以外の材料や、商品を選ぶと恐ろしく高い見積金額になるか、海外の商品などは使えないはずです。

 

■ 設計者が設計段階から完成まで、お客様と一緒に監理し、チェックしてくれる事。

お客様の中には、設計が完了するとあとは自然に自分のイメージした建物が完成すると考えておられる方が多いようです。私の経験から申し上げますと、お客様と設計者が設計段階でイメージを共有し、描き出したイメージを完成させるには、設計者による「工事監理」抜きにして考えることはできません。

 

設計段階と工事中のイメージの違い

人間は時間が経つにつれて、考え方や求めているイメージが変わることは当然ですし、ましてや設計段階と、三次元の空間(工事中)に身を置いた場合では印象も大きく変わります。また設計段階で見えていなかったものが見えてきて、もっと良くしたい、使いやすくしたいと希望が出てくるのも当然の話なのです。  お客様自身が、工事が着々と進行していく中でその判断を的確に建築業者に伝えることは難しいので、常にお客様、設計者、工事業者の3者との打ち合わせのもと、より良い方向に進めていくことはとても大切ですし、「世界でひとつだけの我が家」を創るためにも必要な作業です。

 

設計段階と工事中の目の錯覚

さらに大事なことというより、考えておきたいのは、目の錯覚です。設計図にはたとえば、タイルの色、クロスの色、塗装の色などは記されていません。

大切な色彩については、ハウスメーカーは、設計段階でサンプル調をみて、ほぼ1日がかりですべて決定してしまい、工事が始まってからは変更ができないシステムです。私の事務所では、候補となる色見本を取り寄せ、工事現場に持ち込み、日の当たる壁、影になっている壁などにサンプルをあてて最終的に決定します。

設計段階でテーブルの上で決定する色とずいぶん変わってきますし、お客様にとっても納得のいく判断ができます。私の事務所の場合は色の部分ばかりではなく、外壁、屋根の色、フローリングの色、開口部の大きさまでお客様と一緒に工事現場で最終的に決めています。(設計段階で全て決めるのは効率はいいのですが、初めての家づくりであるお客様にとっては、常に判断が揺れ動いているので、設計者として適切な判断やアドバイスをしながら、プロセスを踏んでいきます。)このように監理の業務は設計図通りに工事が進んでいるかどうかばかりでなく、お客様と設計者が一体となって、「こだわりの住まい」や「世界でひとつだけの我が家」を創っていくための大事な業務なのです。

 

【上記のように、設計者による工事監理は、とても大切だと思いますが、ハウスメーカーは設計者による工事監理はありません。国から「型式適合認定」の許認可をとっているため工事中の修正がきかないため、設計者による監理は必要ないということなのでしょう。確かに効率性や経費削減にはなるでしょうが、私は設計者による監理がないということは、どうしても理解できません。】

 

 

※今回も文章が長くなってしまいましたので、「日本の住宅産業や私たちが反省しなければならない事」は次回、第四回目として掲載します。

※ご不明なところ、ご質問、ご意見については、メールにてお問い合わせください。

「注文建築」は、ハウスメーカーに頼んではいけない。ープロが教える裏側の話ー

  • 2020.01.10 Friday
  • 16:32

                        「注文住宅」は、ハウスメーカーに頼んではいけない。 −プロが教える裏側の話

 

第二回 ・私が考えるハウスメーカーの短所・デメリット  

 

■私が考える短所・デメリット

  前回はハウスメーカーの長所を上げてみましたが、今回は私が考える欠点、デメリットを見てみたいと思います。(項目の中で欠点と思わない方もいらっしゃると思いますので、「私が考える」としました)

 

 ―斉陲並弍が苦手

大きな組織で、かつ効率を上げるため分業化 (営業、設計、工事、管理) が徹底しているため、住宅は細やかな項目が多いので、伝達が伝わらない場合があります。後で「言った」、「言わない」からクレームに発展することがあります。

 

◆.妊競ぅ鵑箚崋茲(平面プラン)がかなり制約され、自由度が限られています。

ほとんどの建材や、部材が規格部材なので、設計を詰めていくと、驚くほど自由度がありません。国から「型式適合認定」を受けている工法、寸法ですので許認可を受けている範囲でしか自由度がなく、設計がスタートしてからでないと一般の方には分かりません。

 

 設備機器(キッチン、洗面キャビネット、その他)、建材、インテリアグッズ、など限られた商品の中でしか選択できない。

限られた商品を大量に仕入れ、大幅にコストダウンをしているので、建主の自由な選択や、在来でキッチンや浴室を造る事は不可。

 

ぁ\澤徂瑤塙事部の分業化のため、設計者による工事監理がない。

設計が終わると工事部に全て引き継がれるので、工事中に当初のイメージが変わったり、もっと良くするためや修正など、設計者と相談したくても、設計者がいないのでできません。ハウスメーカーの場合、たとえ造作工事の変更であっても出来ないシステムです。 (設計段階の図面の上での考え方と、工事中の空間が実感できる状態では、考えのズレが出て来て当然なのです。その段階で設計者と打ち合わせを行い、さらにいい状態にしていくことはとても大事な作業と、私は考えます。工事着工から完成まで、そんな場面は、私の現場の場合は何回もあります。)

 

ァ 峪楴膸抖襦廚呂任ない。(建主が商品を直接仕入れる事によって、工事金額のコストダウンを図る)

理由はと同じで、会社としてできない体制になっています。

 

上記5項目の短所、デメリットを上げましたが、私の考えは「注文設計」、「自由設計」の条件は、ハウスメーカーの短所と指摘した◆↓、い両魴錣全て可能な場合に限ると考えています。要約すると

 

・ 間取り、(平面プラン)、デザイン、空間の100%の自由性がある事。

 

 設備機器、材料、インテリアグッツを含めて、あらゆることの選択の自由がある事。

 

・  設計者が設計段階から完成まで、お客様と一緒に監理し、チェックしてくれる事。

 

上記3項目が可能であって初めて、「こだわりの住宅」、「世界でひとつだけの我が家」が可能になっていくと考えます。

 

※ 次回、第三回に上記3項目をさらに詳しくご説明いたします。また「ハウスメーカーの宣伝する「注文住宅」、「自由設計」とは」は今回の文章が長くなってしまいましたので、申し訳ありませんが次回にいたします。

※ ご不明なところ、ご質問、ご意見については、メールにてお問い合わせください。

 

 

 

 

「注文住宅」はハウスメーカーに頼んではいけない。−プロが教える裏側の話ー 第一回

  • 2019.12.23 Monday
  • 13:45

             注文住宅」は、ハウスメーカーに頼んではいけないプロが教える裏側の話

 

第一回 ・ ハウスメーカーの歴史 (背景と企業体質)   ・ ハウスメーカーのメリット、優れているところ

 

■ 時代背景 

 日本に初めてハウスメーカーが登場したのは、今から60年以上前の1955年(昭和30年代)です。それまで住宅建築を担ってきたのは大工さんや、職人さんの手によって組み立てられる、伝統的な「木造在来工法」でした。

 しかし、戦後、高度経済成長に入りつつあった時代に、住宅が極端に不足し、大量に住宅を供給する必要になりました。 そこで建材や部材を規格化し、工場で大量に生産して、住宅を安価に供給するために創業されたのが、住宅メーカーであり、現在のハウスメーカーです。そして現在では、住宅供給棟数ではハウスメーカー抜きにして考えられないほど、巨大企業に成長しています。

 

■ ハウスメーカーの特徴

 成長の歴史を見て分かるように、企業として急成長し利益を生み出す大きな要素、特徴の主な要因を上げてみます。

 

  惺業化(プレハブ化)』  住宅を構成するあらゆる建材、部材のプレハブ化。

◆ 惺場での大量生産』  プレハブ化された建材、部材等を工場で大量生産。

 『型式適合認定の取得』  部材、仕様、工法をあらかじめ行政から認定を取り、本来必要な検査等の手続きを簡略化する事によって経費を圧縮し、利益確保に貢献します。この『型式適合認定』は、建主にとって何のメリットもないばかりか、将来増改築をすることがかなり難しいか、許可が取れません。[この部分はあまり知られていません] 適合認定を取得した建物の弱点といえます。

ぁ 愨舂明宿併兎れ方式』 設備、建材メーカーから製品、仕様をしぼり、大量に購入し大幅なコストダウンを可能。

 

 銑い蓮工務店等ではできない、ハウスメーカーの4大特徴といえます。その結果ハウスメーカーは住宅原価を下げることに成功し、各ハウスメーカーによって異なりますが、住宅1棟につき

粗利益率45%〜50%。1棟2、000万(税抜) の住宅なら原価約1、100万(税抜)(粗利益45%)以上を実現しています。

 その膨大な粗利益の主な内訳は、人件費のほか、テレビ、ラジオ、雑誌、パンフレット広告宣伝費、住宅展示場の出展、営業マンの報酬、企画開発経費や本社、支店経費、保障費、その他に充てられます。

 企業は収益構造を確立することが目的ですが、ハウスメーカーは完全に住宅を、一般のモノと同じ「商品」として住宅を位置づけていることが分かります。

※ 時間をかけ、お客様と「世界でひとつだけの我が家を作りたい」という作業から比べると、ハウスメーカーの家づくりは、いちばん遠い所にあるように思います。

 

・ハウスメーカーの主なメリット・優れているところ (ネットで検索するとこのほかにも出てきます)

[品質の安定]  全て部材や構造等の仕様が規格化され、工場生産するため、品質にばらつきがない。

 

[工期が短い]  部材の調達から施工、完成まで効率よくシステム化。設計部門と工事部門の分業化。 

 

[保障の充実]  企業としての制度や体制が充実しています。保障の付帯サービス等が整っています。

※ 一生一度の、こだわりの家づくりを考える場合、ハウスメーカーのメリットは、あまり関係がないように思うのは私だけではないと思うのですが。  もちろんお客様が、上記のメリットを、家づくりの優先順位の一番に上げるのなら、ハウスメーカーに依頼したほうがいいでしょう。

 

※ 次回第二回目は ・私が考える短所・デメリット ・ ハウスメーカーの宣伝する「注文住宅」、「自由設計」とは。

※ ご不明なところ、ご質問、ご意見については、メールにてお問い合わせください。 

 

 

 

「注文住宅」はハウスメーカーに頼んではいけない。ープロが教える裏側の話ー

  • 2019.12.17 Tuesday
  • 15:21

          「注文住宅」はハウスメーカーに頼んではいけない。プロが教える裏側の話

 

これまでホームページ「建築家のスケッチブック」のブログで、「世界でひとつだけの我が家をつくる」、「家づくりは最初できまる」(動画)、「施主支給」など、お客様が家づくりに失敗しないために、私の経験をもとにお役にたつ題材を取り上げてきました。

今回のタイトルは、現在ハウスメーカーで検討されている方に怒られそうなタイトルですが、ハウスメーカーは長所や、優れているところはたくさんあります。しかし、ハウスメーカーでお客様が、『こだわりの住宅』、『世界でひとつだけの我が家』を第一優先にしたいと思っている方は、止めたほうがいいという意味です。構成上3回に分けて連載したいと思います。

第一回 ・ハウスメーカーの歴史 (背景と企業体質)    ・ハウスメーカーのメリット、優れているところ。 

第二回 ・私が考える短所、デメリット    ・ハウスメーカーの宣伝する「注文住宅」、「自由設計」とは。 

第三回 ・「注文住宅」であるための3つの条件    ・日本の住宅産業や私たちが反省しなければならない事

 

※ ご不明なところ、ご質問、ご意見については、メールにてお問い合わせください。

 

晩秋の京都 清水寺の紅葉

  • 2019.12.08 Sunday
  • 15:43

晩秋の京都  清水寺の紅葉

 

12月に入って、紅葉の見ごろも過ぎていましたが、相変わらず観光客で混雑していました。写真は京都分室から近い清水寺の紅葉です。11月30日に夜の紅葉ライトアップも終っていますが、久しぶりの晴天で、お寺の朱色の伽藍に映える紅葉はとても美しい情景でした。

この写真はもちろん帰りの新幹線の窓から撮ったものです。こんなに美しく見えるのは珍しいので、

  思わずシャッターをきりました。た。後ろの座席に座っている外国の方が思わず感嘆の声を上げていました。

晩秋の奥多摩 「玉堂美術館」

  • 2019.11.29 Friday
  • 12:34

晩秋の奥多摩 『玉堂美術館』

冷たい雨が続き、久しぶりの晴れ間、日本画家河合玉堂美術館に行っていました。杉林を背景にがっしりとした大屋根造りに低い屋根が重なり合い、白の壁と瓦のコントラストがとても美しく、美術館の建築としては私の好きな建物です。設計は数寄屋建築の第一人者、建築家 吉田五十八氏。ほかに五島美術館も吉田さんの設計です。写真でもわかるように、飛騨高山の民家や、寺院の回廊などが設計のモチーフになっています。敷地には陳節室、日本庭園、木造の画室などがあります。

 

浅草酉の市

  • 2019.11.21 Thursday
  • 16:50

浅草鷲(おおとり)神社 酉の市

 

毎年11月の酉の市が来ると、駆け足のように年の瀬が迫ってくるようです。昨日20日は二の酉で、仲間やお客様と毎年蔵前の「駒形どじょう」にあつまって、ドジョウを食べ酉の市に繰り出します。もう20年以上続いています。今年は例年より暖かい日でしたがたくさんの人で賑わっていました。

例年ですが熊手(くまで)は買わず、神社にお参りをし、お酒を飲み、情緒を楽しんできました。

『施主支給』 古い体質からの脱皮必要

  • 2019.11.12 Tuesday
  • 15:45

                               『施主支給』 古い体質からの脱皮が必要

                           私の事務所は、「施主支給」を積極的に受け入れています

 

現在の住宅業界(工事会社)の多くは、「施主支給」に対して、工事利益の減少、面倒な手間、経費が掛かるとの理由で極端に消極的です。またハウスメーカーは全く「施主支給」は認めておりません。 なぜでしょうか。

 

私の多少独断的な言い方になりますが、工務店の場合は古い体質ゆえに、長年続いている流通業者との取引をなかなか崩せない事と、なによりも「施主支給」を認めると、大幅に工事利益が減ることになります。

ハウスメーカーの場合は、建築資材、設備 (キッチン、洗面キャビネット、便器、あらゆる住宅設備機器) など全ての商品を絞り、大量に購入することによって想像以上の大幅なコストダウンをしていますので、個々のお客様の「施主支給」は大きく利益を減らすことになり、認める訳にはいかないのです。

 

しかし、自由市場のこの時代、あらゆるものがインターネットやその他の手段で選択し、自分なりの個性やこだわりを求めていける時代ですし、納得いく金額で購入できる時代です。それなのにハウスメーカーは「施主支給」はおろか限られた商品の中からしか選ぶことが出来ません。お客様の側を向いていない企業体質に怒りすら覚えます。

 

私は以前から疑問を持っていましたので、事務所と登録している工事会社との間では、最大限「施主支給」を受け入れる体制をとっています。このことは実施してみて分かったことですが、とてもいい面が出てくることを確認しています。それはお客様が自ら選らび、手配し、購入する商品は (もちろん設計者としてアドバイスはします) 責任が伴うため、設計の打ち合わせもとても熱心で真剣です。また家が完成し暮らしが始まった時、家族で選んでいるだけに、愛着もひときわ深いものがあるようです。

 

「施主支給」になってコストダウンした分のお金は暮らしの充実や (笑い話ではありませんが、設計監理費用のほとんどを賄ったと言うお客様もおられました) 付加価値を高めるために使うなど、さらに充実した家づくりに繋がっていく気がします。

 

 

■「施主支給」(せしゅしきゅう) の意味

お客様が工事会社にたいして住宅設備、アクセサリー類、その他を提供すること。お客様が直接工事会社に対して提供するため、通常の工事より安くなるメリットがある。   

 

※ コストダウンするための「施主支給」のルールもあります。詳細についてはメールでお問い合わせください。

 

世界でただひとつの我が家のつくり方

  • 2019.10.25 Friday
  • 16:27

                            第五回  世界でただひとつの我が家のつくり方

                                ー 建築家・設計事務所の選び方 −

 

自分に合った建築家・設計事務所をどう選ぶか。「建築設計事務所」という看板を掲げていても、仕事の内容は様々です。病院建築が主だったり、公共建築や商業建築が中心だったりいろいろですが、やはり住宅設計を中心にした設計業務をしている建築設計事務所を選ぶことが賢明です。

選ぶ基準は私なりに申しあげますと、手軽な方法として、インターネットや本で調べて気になった建築家・設計事務所をピックアップし、絞り込んでいく方法もあります。その場合の注意点ですが、お客様はどうしてもデザイン住宅というか、カッコイイ住宅を設計している設計事務所に目が行きがちですが、あまり良い選択の基準ではありません。

 

特にデザイン性を売りにしている事務所は、打ち合わせの段階でも、デザイン優先が先行し、せっかくお客様が家で話し合った暮らしのイメージをあまり聞いてもらえない場合も多いのです。私の事務所もデザインにこだわりますが、バランスの問題です。デザインはその時代にカッコ良くても、10年ほど経てば陳腐化する可能性もあるのでその見極めも必要です。

 

まず、ホームページでその代表の建築家の設計コンセプトや、どんな思いで設計しているのかという部分に注目してください。またその方の人生観を知ることも大切ですが、なにも語っていない建築事務所はむしろ選択の基準から外したほうがいいでしょう。平面プラン (間取り) によって暮らしも行動も全く変わりますので、家族の絆や会話など生活動線を大切にしている建築家・設計事務所であれば、デザインにしても味のある、飽きのこない家ができるはずです。

 

最後の決め手はやはり人間性かと思います。直接お会いし、家族で話し合った暮らしのイメージやこだわりをはなし、分かり合えたら、その方に家づくりを託してもいいのではないでしょうか。

ぜひ、一生一度の家づくりを、「世界でひとつだけの我が家」を建てて、暮らしを楽しんでいただきたいと思います。

 

 設計料がかかるので、建築家・設計事務所に依頼したくても無理と考えているお客様に。

設計料についてですが、建築家・設計事務所と二人三脚で建てる家は、お金に換算できない価値をもちますが、設計料を入れたコスト的に見ても安いのではないでしょうか。私の事務所の場合においても、設計料を加算しても大手ハウスメーカーより金額が低く完成した事例がたくさんあります。近年の狭小住宅については、平面プラン (間取り) を含むコストバランスは間違いなく、建築設計事務所が勝っていると思います。  お客様の「世界でひとつだけの我が家」をつくりたいという、熱意が一番大切です。

 

※ 第一回から第五回(最終)まで、ご購読ありがとうございました。 ご質問・ご相談メールにてお受けします。

 

 

『建築家となら望みどおりの家が建つ―事例でみるプランニングから完成まで』

  こだわりのある住宅を、建築家とつくるためのプロセスを実例と共に解説しています。

   少し古い書籍ですが、ご参考にしてください。

 

 

 

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