我が子を「ゲーム依存」、「引きこもり」にさせないために  一建築家の提言 3

  • 2019.08.13 Tuesday
  • 16:51

■ 第三回 『ゲーム依存症、引きこもり、にならない子ども』  −生活動線と親子のルール  −

 

 前回は、子どもが「ゲーム依存」、「引きこもり」にならないためには親と子の信頼をベースにしたルール作りと、会話が自然に発生しやすい環境、つまり家の構造や間取りが大切と記しました。まずルール作りから考えてみますと、子供の成長過程で、どんな親と子のルールを決めたらいいのでしょうか。子どもの精神年齢や性格によってルールも変わってくると思いますが、下記のことが有効ではないかと思います。

 ^貽のゲーム時間を明確に決める。 (30分とか1時間とあらかじめ決めておく)

◆.押璽犁,鯢屋に持ち込まない。   (ゲームをやる場所はダイニングかリビングと決めておく)

 ゲーム機を置く定位置を決める。   (リビングとかゲーム機の置く定位置を決める)

ぁ.押璽爐硫欟發蓮○までと決める。 (課金をあらかじめ決め心のブレーキをかける)

 親と子どもの間では、一度決めた約束を破ったらペナルティを課すことも考えてよいと思います。また子どもはほかの子がゲーム機を持っていれば当然ほしがりますが、親の方針として、ゲーム機を持たなくても生活に支障がない間は、できるだけ持たさないようにするという考えがあってもいいように思います。

 これは子ども部屋の与え方とも共通しています。子どもは物心がつくと自分の部屋をほしがりますが、、子どもの成長の度合いを測りながらどの時期に、どんな広さの部屋を、どんなルールを作って与えるかは大切です。しかし、親の役目としてもっと大切なことは、現実の生活にはワクワクすることがたくさんあることや、夢や創造性のあることに目を向けさせることなど、ゲーム以外の楽しみを子どもと共有していくことによって、間接的に「ゲーム離れ」を誘導することのほうがもっと大切ではないかと思います。

 

 子どもにとってゲーム依存がより深刻な問題として考えられるのは、発達段階の子どもの脳は、成人よりもゲームの刺激をダイレクトの受けやすいので、ゲームのプレイ時間をコントロールすることが困難であることが指摘されています。自分で制御できなくなった子供が、引きこもりになっていきます。ゲーム依存症は歴史の浅い病気であることから、治療の手当てが遅れていることも事実です。それだけに家庭の中で親が子どもとの間で、ゲーム機の取り組み方を真剣に考えておく必要があります。

  次回、第四回は、家族の会話が自然に発生しやすいリビングダイニングのありかたや、リビングダイニング、子ども部屋、親の寝室の動線について考えてみたいと思います。

※ 文中においてのご意見、ご質問、間取り等のご相談はメール、FAX(03 3348 2829)にてご連絡ください。

 

 

 

 

我が子を「ゲーム依存」、「引きこもり」にさせないために  一建築家の提言 2

  • 2019.08.06 Tuesday
  • 12:49

第二回 『ゲーム依存症、引きこもり、にならない子ども』 ー生活動線と親子のルール 

 

 私は子どもの「ゲーム依存症」や「引きこもり」は、親子の会話と家の環境がキーワードと考えています。たとえばパチンコは18歳から、アルコールとタバコは二十歳からと年齢制限がありますが、ネットやゲームに関しては〇歳から接している子供も多くいます。

 年齢制限がないことは、それだけ依存症になりやすく、危険度も高いことを意味しています。幼児の子育ては家庭の責任が全てですから、家庭教育がいかに大切かがわかります。

 子供の成長過程で子供がゲーム依存症や引きこもりにならない子どもは、家庭でどんな過ごし方をしているのかを見ると、私は下記の 銑に記載したことに尽きると思います。

 /欧襪箸しか自分の部屋に行かず、いつもリビングダイニングルームで家族団らんの中で過ごしている子ども。

◆_搬加弔蕕鵑両譴任△襯螢咼鵐哀襦璽爐如⊆分の居場所がある子ども。

 家が好きで家族と一緒にいるのが楽しくて、家族との会話、コミュニケーションが多い子ども。

 上記の子供と親の関係は、自然に育まれるわけではありません。常に子供の成長を見ながら、居場所をつくってあげたり、親が意識して子どもとの信頼関係を築いていって初めて可能なのです。

 子ども部屋にしても、子ども部屋を与えるだけでは精神的な自立をしていくわけではありません。子供の成長を見ながら、与える時期、広さ、子ども部屋の占める位置を考え、与えることは大切です。与えたら親の役目は終わったとばかり放置してしまう場合が多いのですが、しっかり見守っていくことで、子どもは徐々に自立していきます。

 暮らしを営むには、その家族の様々なルールがあるはずです。子供の成長過程で、ゲーム依存や引きこもりにならないルールを幼児のうちから決めておくことが大切です。(具体的な親子のルールは次回掲載します)

 子ども部屋の位置と親子の会話時間

 また親子が一緒に過ごす家族だんらんの場はどんな場であればいいのでしょうか。リビングダイニングが、家具や物でいっぱいで足の踏み場もなかったら、子どもは食事が終わったら自分の部屋に戻ってしまうでしょう。当然居場所を見出すこともできません。またリビングルームと子ども部屋が遠く離れていたり、玄関から直接親の目に触れず、自分の部屋に行ける間取りであればどうでしょうか。この場合は間違いなく親子の会話時間は少なくなります。子どもがいつ帰ってきたか、いつ出て行ったか、出入りが分からない部屋であれば、ゲーム依存も引きこもりも、親が気が付いた時には手遅れになってしまうケースが多いのです。

 このように親子の会話時間と触れ合いの時間は、家の構造や間取りと深い関係があることが分かります。

 

次回第三回目は『ゲーム依存、引きこもり、にならない子ども』 −生活導線と親子のルール  −

 

※ 文中においてのご意見、ご質問、間取り等のご相談はメール、FAX(03 3348 2829)

我が子を「ゲーム依存」、「引きこもり」にさせないために。 一建築家の提言

  • 2019.07.29 Monday
  • 10:59

 我が子を 『ゲーム依存』、『引きこもり』  にさせないために  一建築家の提言

 

 元農林水産事務次官が長男(44)を刺殺した事件は、オンラインゲーム「ドラゴンクエストX」に耽溺し、定職に就かず引きこもり状態でした。相次いで、引きこもり状態の男が起こす事件を見て、「ウチも他人事じゃない」と思っている家庭が日本中たくさんあるはずです。

 厚生労働省によれば、現在日本でオンラインゲームを含めた病的なインターネット依存が疑われる中高生の数は、推定九十三万人と過去五年間で倍増していると言います。特に若者を中心にゲーム依存の問題は、さらに拡大し深刻化していくと予想されます。ゲームにはまってしまうと部屋にこもりきりになり、学校に行かなくなり、親が注意すれば暴言、暴力といった問題行動を起こし、やがては大切な自分の人生を台無しにしてしまいます。

 九年ほど前、私の著書「子供をゆがませる間取り」(情報出版センター), 「危ない間取り」(新潮社)を出版しました。犯罪者の家の間取りを掲載し、間取りから見えてくる親子の関係性や、子ども部屋のありかた、親子の会話の重要性を問題提起しました。

 ゲーム依存症や引きこもりの症状に、精神科の医師や、専門家の識者は共に改善の対処方法や、「これが有効だ」という確固たる治療法は今のところないといい、問題の深刻さを伺うことができます。そして唯一改善させ治療に結び付ける手だては、本人との話し合いではなく「家族との対話」だと指摘しています

「ゲーム依存」や「引きこもり」の重要なキーワードが「親子の会話」なら、親子が会話をしやすい住居空間も当然大切になってくるはずです。家の構造や間取りの良し悪しによって、会話の成立しやすい間取りと、しにくい間取りがあることを長年の設計経験で確認しています。今回の一建築家の提言は、住居空間をつくるプロの立場から、ひとつの提案ができるのではないかということが動機になっています。何回かに分けて掲載していきます。

 

次回、第二回目は 『ゲーム依存症、引きこもり、にならない子ども』 ー 生活動線と親子のルール ー

 

 ※ 文中においてのご意見、ご質問、間取り等のご相談はメール、FAX(03 3348 2829)にてご連絡ください。

        

 

5月の「掲示板」 耐震補強、加齢対応、「検査済証」がない場合の手続き 

  • 2019.05.09 Thursday
  • 16:25

■ 「5月の掲示板」 耐震補強工事  バリアフリー工事(加齢対応仕様)  「検査済証」がない場合の手続き

      事務所として一年を通して、「住宅相談」、「家族を幸せにするカウンセリング」を開設し、無料で平面プラン、住まいの悩み、トラブルの相談などに対応していますが、このところ数年前と比べると、耐震補強やバリアフリーについても、考え方が変わっているようです。そんな相談が増えています。今回は「5月の掲示板」として下記3項目にまとめています。参考にしてください。

「家族を幸せにするカウンセリング」についても、住まいにおける様々な悩みや問題が、大きなストレスになっているケースもあり、事務所の間取りのアドバイスやリフォームによって解決するケースもあります。次回はそんな問題も取り上げてみたいと思います。

京都 水彩画 グループ展

  • 2019.03.27 Wednesday
  • 14:04

京都 水彩画 展 「夕暮時の鴨川」

 

昨日26日から31日まで京都の寺町通りの画廊で、グループ展が開かれています。案内のハガキの絵は、四条大橋から北を見て町屋と鴨川の風景です。題は「夕暮時の鴨川」。2月の夕暮を描きました。

 

京都はたくさんの好きなスケッチポイントがありますが、四条大橋から夕方から夕焼けを背に暮れていくにつれ町屋(先斗町の料亭)に灯りがともり、川面に灯りが映る情景が特に好きです。六月からは川床が設けられまた風情があります。

 

函館・立待岬

  • 2018.06.20 Wednesday
  • 20:18

函館・立待岬・石川啄木の墓

梅雨の合間、函館で高校の同級会があり、いつもの通り、駆け足で出席してきました。これまで函館は数回行き、観光の定番の夜景や煉瓦街など行きましたが、今回はどうしても行きたかった念願の「立待岬」だけに絞ってゆきました。

遠く下北半島と津軽半島が見えます。風は強かったのですが、ようやく来た岬だったので、長い時間海を見ていました。

ハマナスの花。一時は絶滅したそうですが、地元の方々の努力で再び毎年花が咲くようになったとのことです。

立待岬のすぐ手前にあり石川啄木と妻の節子、そして子どもも眠るお墓。

一時函館の青柳町に住んだ啄木は、函館を愛し、生前函館に墓をつくりたいとも言っていました。遠くに大森海岸を望むところにお墓があります。大森海岸で作った歌に、有名な 「小島の磯の白砂にわれ泣きぬれて蟹とたわむる」があります。

立待岬の突端に近いところに、与謝野鉄幹・晶子夫妻の歌碑があります。いろんな歌碑を見ましたが、自然の岩石に陶板をはめ込んだ碑は珍しく自然の風合いがとてもよく、素晴らしい歌碑だと思いました。

熊谷 守一企画展

  • 2018.03.19 Monday
  • 14:50

熊谷 守一 企画展  東京国立近代美術館

 

昨年の12月1日から開催されていて、観に行きたいと思っていながら、最終日3月21日とまじかに迫って、あわてて観に行きました。いつもながらのパターンであきれてしまいます。一般的な美術館は平日は17時までが多いのですが、近代美術館は、ありがたいことに金曜日、土曜日に限って、夜20時まで開館されています。16日の夜雨の中観てきました。

近代美術館の夜景。設計者は建築家谷口吉郎氏の作品です。最近の美術館建築はデザイン性が強く出た建物が多いのですが、素直ないい建築だと思います。 この日はあいにくの冷たい雨でした。

夜の時間帯は勤め人の方が多いせいか、また雨のせいか混雑はなく、ゆっくり鑑賞することができました。

1880年生まれで東京芸術大学では画家青木繁と同期でもありましたが、初期の作品と戦後の作風がこんなに大きく変わった画家はあまり知りません。この「白猫」の作品。明るい色彩とはっきりしたかたちは一見単純に見えますが、残された様々な資料を見ると科学者にも似た観察眼や実験を重ねた研究などが見られます。

晩年を過ごした自宅(豊島区千早)の後に現在、「熊谷守一美術館」が建っています。館内には、趣味で楽しんでいた楽器チェロや書(味のあるいい作品です)、そして彫刻など、人柄がしのばれるいい美術館です。

晩年体を壊してから、庭の花や虫、そして鳥などが制作の主でしたが、美術館の外壁にモチーフとしてある、アリの絵はいきいきとして今にも動き出しそうな、楽しい絵です。

自宅で過ごす晩年の一日を、山崎務主演で「守一のいる風景」の映画が近く封切られるということなので、ぜひ見に行きたいと思います。晩年の30年間、自宅と庭から外に出たことがないという、信じられない逸話を持つ画家ゆえ、人間的にもとても興味があります。

住まいの相談 

  • 2018.02.08 Thursday
  • 16:58

住まいの相談  「大人の居場所」

住まいに、「自分の居場所がありますか」という問いに明確に、ここだと言える人は少ないようです。本音は夫は自分の書斎、妻は自分専用の落ち着ける場や家族空間がほしいと思っても、2LDK、3LDKの中で実現することは難しいと、あきらめている方が多いようです。

これまで、家づくりの主な動機は「子どものため」が最も多いことからも、子ども優先の間取りで、家の中で最も環境のいい場所や、広さも6帖以上与えられています。それに引き替え親の寝室は、寝るだけのスペースしかありません。夫婦の会話時間は統計では、年々短くなっています。原因は様々ですが、その一因として、住まいにも原因があると考えています。また家族のだんらんの場であるリビングルームも、テレビを見るだけの場ではなく、子どもの遊び場を含めた、多目的な場となるよう設計の工夫も必要です。

ストレスの多いこの社会で、自分自身が自己実現していくには、自分を振り返る場や、再生産する場が必要と考えます。無理とあきらめず設計者に相談すれば、様々なアイデアを提案してくれるはずです。

規制の決められた間取りの中で、家族の暮らしを合わせるのではなく、家族のライフスタイルに合った家族空間や居場所をつくることは、今後の大きなテーマになるでしょう。 

※現在の間取りを考えたい方、新築の間取りで悩んでいる方、「住まいの相談」にご連絡ください。

美術館巡り

  • 2017.10.31 Tuesday
  • 16:10

美術館巡り

芸術の秋といってもこのところ土曜、日曜が雨が続き、先延ばししているうちに、観たい企画展が最終日になって、慌てて駆け足で観てきました。 六本木の新国立美術館では「独立展」、竹橋の国立近代美術館は「日本の家」(1945年以降の建築と暮らし)。

雨の新国立美術館。黒川紀章氏最晩年の作品で美術館建築の中でも私の好きな建築です。

この日は独立展を立ち上げた画家、林武の制作風景の上映会がありました。千葉県銚子の海岸での制作で迫力に圧倒されました。

『建築は時代を映す鏡』とも言われますが、日本の住まいと暮らしが、時代とともにどう変わっていったかを設計図や写真、模型で詳細に展示され、見ごたえのある展示会でした。

清家清氏設計の「斎藤助教授の家」(1952年)。会場に原寸大で竣工時の状態を再現されていました。メジャーで隅から隅まで計測したい衝動に駆られる建物でした。

 

 

 

 

祇園祭

  • 2017.07.25 Tuesday
  • 16:14

京都 祇園祭

このところ東京も猛暑が続いていますが、京都の夏は盆地で山に囲まれ、すり鉢状の土地ゆえの暑さは東京とはまた違います。

京都の三大祭りの一つ、祇園祭は今年も7月17日の前祭りと24日の後祭りが行われました。仕事を祇園祭の時期に合わせてもらい、お客様と一緒に鉾が建つ町筋をそぞろ歩き楽しみました。

祇園祭の起源は、863年(貞観5年)にさかのぼり、疫病の流行で多くの方が亡くなったため、疫神や死者の疫霊を鎮めなだめるために行う祭りと、伝えられています。

現代建築が立ち並ぶ京都の街ですが、祇園囃子の音や、豪華絢爛の鉾がなぜか似合います。冷たいビールがことさら美味しい夜でした。

そぞろ歩く宵山の風景はとても風情があります。

日中と夜では雰囲気がまるで異なりま す。

四条河原町交差点から。

 

 

町のショウウインドウのデスプレィー。かわいらしく様々な鉾が並んでいるのが面白く、思わずカメラを向けました。

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