函館・立待岬

  • 2018.06.20 Wednesday
  • 20:18

函館・立待岬・石川啄木の墓

梅雨の合間、函館で高校の同級会があり、いつもの通り、駆け足で出席してきました。これまで函館は数回行き、観光の定番の夜景や煉瓦街など行きましたが、今回はどうしても行きたかった念願の「立待岬」だけに絞ってゆきました。

遠く下北半島と津軽半島が見えます。風は強かったのですが、ようやく来た岬だったので、長い時間海を見ていました。

ハマナスの花。一時は絶滅したそうですが、地元の方々の努力で再び毎年花が咲くようになったとのことです。

立待岬のすぐ手前にあり石川啄木と妻の節子、そして子どもも眠るお墓。

一時函館の青柳町に住んだ啄木は、函館を愛し、生前函館に墓をつくりたいとも言っていました。遠くに大森海岸を望むところにお墓があります。大森海岸で作った歌に、有名な 「小島の磯の白砂にわれ泣きぬれて蟹とたわむる」があります。

立待岬の突端に近いところに、与謝野鉄幹・晶子夫妻の歌碑があります。いろんな歌碑を見ましたが、自然の岩石に陶板をはめ込んだ碑は珍しく自然の風合いがとてもよく、素晴らしい歌碑だと思いました。

熊谷 守一企画展

  • 2018.03.19 Monday
  • 14:50

熊谷 守一 企画展  東京国立近代美術館

 

昨年の12月1日から開催されていて、観に行きたいと思っていながら、最終日3月21日とまじかに迫って、あわてて観に行きました。いつもながらのパターンであきれてしまいます。一般的な美術館は平日は17時までが多いのですが、近代美術館は、ありがたいことに金曜日、土曜日に限って、夜20時まで開館されています。16日の夜雨の中観てきました。

近代美術館の夜景。設計者は建築家谷口吉郎氏の作品です。最近の美術館建築はデザイン性が強く出た建物が多いのですが、素直ないい建築だと思います。 この日はあいにくの冷たい雨でした。

夜の時間帯は勤め人の方が多いせいか、また雨のせいか混雑はなく、ゆっくり鑑賞することができました。

1880年生まれで東京芸術大学では画家青木繁と同期でもありましたが、初期の作品と戦後の作風がこんなに大きく変わった画家はあまり知りません。この「白猫」の作品。明るい色彩とはっきりしたかたちは一見単純に見えますが、残された様々な資料を見ると科学者にも似た観察眼や実験を重ねた研究などが見られます。

晩年を過ごした自宅(豊島区千早)の後に現在、「熊谷守一美術館」が建っています。館内には、趣味で楽しんでいた楽器チェロや書(味のあるいい作品です)、そして彫刻など、人柄がしのばれるいい美術館です。

晩年体を壊してから、庭の花や虫、そして鳥などが制作の主でしたが、美術館の外壁にモチーフとしてある、アリの絵はいきいきとして今にも動き出しそうな、楽しい絵です。

自宅で過ごす晩年の一日を、山崎務主演で「守一のいる風景」の映画が近く封切られるということなので、ぜひ見に行きたいと思います。晩年の30年間、自宅と庭から外に出たことがないという、信じられない逸話を持つ画家ゆえ、人間的にもとても興味があります。

住まいの相談 

  • 2018.02.08 Thursday
  • 16:58

住まいの相談  「大人の居場所」

住まいに、「自分の居場所がありますか」という問いに明確に、ここだと言える人は少ないようです。本音は夫は自分の書斎、妻は自分専用の落ち着ける場や家族空間がほしいと思っても、2LDK、3LDKの中で実現することは難しいと、あきらめている方が多いようです。

これまで、家づくりの主な動機は「子どものため」が最も多いことからも、子ども優先の間取りで、家の中で最も環境のいい場所や、広さも6帖以上与えられています。それに引き替え親の寝室は、寝るだけのスペースしかありません。夫婦の会話時間は統計では、年々短くなっています。原因は様々ですが、その一因として、住まいにも原因があると考えています。また家族のだんらんの場であるリビングルームも、テレビを見るだけの場ではなく、子どもの遊び場を含めた、多目的な場となるよう設計の工夫も必要です。

ストレスの多いこの社会で、自分自身が自己実現していくには、自分を振り返る場や、再生産する場が必要と考えます。無理とあきらめず設計者に相談すれば、様々なアイデアを提案してくれるはずです。

規制の決められた間取りの中で、家族の暮らしを合わせるのではなく、家族のライフスタイルに合った家族空間や居場所をつくることは、今後の大きなテーマになるでしょう。 

※現在の間取りを考えたい方、新築の間取りで悩んでいる方、「住まいの相談」にご連絡ください。

美術館巡り

  • 2017.10.31 Tuesday
  • 16:10

美術館巡り

芸術の秋といってもこのところ土曜、日曜が雨が続き、先延ばししているうちに、観たい企画展が最終日になって、慌てて駆け足で観てきました。 六本木の新国立美術館では「独立展」、竹橋の国立近代美術館は「日本の家」(1945年以降の建築と暮らし)。

雨の新国立美術館。黒川紀章氏最晩年の作品で美術館建築の中でも私の好きな建築です。

この日は独立展を立ち上げた画家、林武の制作風景の上映会がありました。千葉県銚子の海岸での制作で迫力に圧倒されました。

『建築は時代を映す鏡』とも言われますが、日本の住まいと暮らしが、時代とともにどう変わっていったかを設計図や写真、模型で詳細に展示され、見ごたえのある展示会でした。

清家清氏設計の「斎藤助教授の家」(1952年)。会場に原寸大で竣工時の状態を再現されていました。メジャーで隅から隅まで計測したい衝動に駆られる建物でした。

 

 

 

 

祇園祭

  • 2017.07.25 Tuesday
  • 16:14

京都 祇園祭

このところ東京も猛暑が続いていますが、京都の夏は盆地で山に囲まれ、すり鉢状の土地ゆえの暑さは東京とはまた違います。

京都の三大祭りの一つ、祇園祭は今年も7月17日の前祭りと24日の後祭りが行われました。仕事を祇園祭の時期に合わせてもらい、お客様と一緒に鉾が建つ町筋をそぞろ歩き楽しみました。

祇園祭の起源は、863年(貞観5年)にさかのぼり、疫病の流行で多くの方が亡くなったため、疫神や死者の疫霊を鎮めなだめるために行う祭りと、伝えられています。

現代建築が立ち並ぶ京都の街ですが、祇園囃子の音や、豪華絢爛の鉾がなぜか似合います。冷たいビールがことさら美味しい夜でした。

そぞろ歩く宵山の風景はとても風情があります。

日中と夜では雰囲気がまるで異なりま す。

四条河原町交差点から。

 

 

町のショウウインドウのデスプレィー。かわいらしく様々な鉾が並んでいるのが面白く、思わずカメラを向けました。

京亭 近代数寄屋と鮎料理

  • 2017.06.19 Monday
  • 17:19

京 亭  天然鮎を食べる

 

この季節になると、無性に鮎を食べたくなります。毎年友達グループで、埼玉県寄居町にある、「京亭」へ天然鮎を食べに行くのが楽しみです。今年も梅雨の間の晴れた日、繰り出しました。京亭という建物は、もともと「君恋し」、「祇園小唄」などの作曲家、佐々紅華の自宅でした。建築的にも近代数寄屋の建物で、荒壁と漆喰塗を組み合わせた意匠や、レトロな感じの瀟洒な洋間など、遊び心が随所に見られ、建築だけを見ても興味深いものでした。

入母屋造りの、趣のある玄関。作家の池波正太郎、山口瞳など多くの文人や著名人が訪れたということです。

 

床の間ですが、荒壁と漆喰塗のバランスが面白い。

和室から眼下に荒川の清流を望む。窓を開けると川風が気持ちいい。

天然鮎。冷えた日本酒でおいしくいただきました。

川面に映る、新緑が美しい

N邸週末住宅 新築工事

  • 2017.03.28 Tuesday
  • 16:24

N邸 週末住宅新築工事 

 

寒かった冬も終わり、海の色もやわらかなエメラルド色に変わりつつあります。建物は棟上げが終わり、揺れ止めの仮筋違が入っています。2階大きな開口部前はルーフバルコニーです。

 

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2階の床が400程上がっているのが見えます。炬燵に入りながら大きな開口部から、思う存分海を見たいというNさんの希望でした。

1階から2階を見上げています。屋根が片流れなので屋根なりに空間を大きくとろうとも考えましたが、天井を抑え雄大な海を絵のように切り取ろうと思い天井を貼り、断熱性を高めました。

 

 

東京マラソン

  • 2017.02.26 Sunday
  • 11:28

東京マラソン

本日2月26日は東京マラソン。スタート時の写真で事務所が入っている建物の10階から撮りました。先日の京都マラソンはあいにく雪が降っている最悪なコンデションでしたが、今日は晴天で、走っている人はみんな楽しそうでした。

参加人数は33、000人でスタートして約40分後、最後のランナーが走っていました。

 

コラム「子ども部屋」

  • 2017.02.17 Friday
  • 17:23

「子ども部屋」についてのコラムは時間があいてしまいましたが、再開しました。住宅設計の現場からこれまで感じたことや私なりに蓄積した資料をもとに綴っていきたいと思います。ご参考にしてください。

 

コラム 「子ども部屋は子育てしてくれない」

 

設計の打ち合わせをしていると、必要な部屋の中で最も関心が高いのは、家族だんらんの場であるリビングルームと子ども部屋です。長年家を建てることを夢見、子どもに環境の良い部屋を与えることが親の甲斐性、という思い入れは分からないではありません。しかしそれは甲斐性ではあるかもしれませんが、子どもに部屋を与えることは「子育て」ではありません。

子ども部屋を与えることによって子どもは、勉強も部屋の整理や、また自己を自分で確立される訳ではありません。

親は子どもに部屋を与えて育てる以上、それまで以上にコミュニケーションやスキンシップなど、相応の工夫が求められることは当然でしょう。

むしろ子ども部屋は、成長を続ける子どもにとって、勉強部屋ではなく精神形成の場として考えることは大切です。

子ども部屋を与える段階で、「子どもの自己の確立」がどの程度なのかを冷静に考え、場合によっては与える部屋があっても与えず、時間をかけて見守ることも必要だと思います。そのことが子育てというソフトウェアであり、子どもの部屋はそのための手段、ハードウェアに過ぎないことを思い違いしてはいけません。ハードウェアはソフトウェアが働いて初めて機能することを忘れないでもらいたいものです。

昨今、有名大学や20代の医学部の学生による幼稚でかつ悪質な事件が続いています。勉強は優秀でも人間としての資質が欠落している原因の一つに、住まいの中での親との距離や育ち方に問題があるのは当然ですが、子ども部屋の考え方と過ごし方が影響を与えていることは間違いありません。

 

(子ども部屋の考え方のほか物理的な広さの問題、住まいの中での位置関係、装置など今後のコラムで考えていきたいと思います)

 

※ 文章構成上の都合で分かりにくい部分もあると思います。疑問、不明の部分はメールにてご連絡ください。

 

 

秋の絵画展

  • 2016.11.19 Saturday
  • 17:21

秋の絵画展

 

「芸術の秋」という言葉通り各地の美術館や画廊で、作品展が開催されています。私の所属している、山王絵画倶楽部や交詢社洋画同好会もグループ展があり出展しました。

京都 鴨川から先斗町を見る 

街の中心を流れる鴨川(かもがわ)は、京都市民の憩いの場。しだれ桜越しに見る川の流れ、恋人たち、時代を感じさせる先斗町の料亭。描いてみたいスケッチポイントでした。     

京都 嵐山の秋

錦繍(きんしゅう)に彩られた嵐山と、川面に映し出された紅葉の紅い色は、日本の故郷の象徴のようで、心を奪われました。この景色の少し先に渡月橋があります。

京都 ビルに囲まれた商家

街を歩いていて思わず立ち止まったアングルです。角地に建つ商家は、後ろの現代建築に負けない存在感があり思わずスケッチしました。今でも和菓子屋として健在で、赤いポストが可愛く印象的でした。

京都 三条通り高倉

街を歩いて目を引くのは、町屋や社寺仏閣ばかりではありません。正面の赤いレンガ造りのクラシックな建物は、旧日本銀行京都本店で現在は市民博物館です。保存され、再生され街に同化されているのも京都の魅力です。

後ろに京都を代表する珈琲店「イノダ」三条店があり、スケッチに疲れるとよく入りました。俳優の高倉健がよく通った店だそうです。     

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