F 邸 新築工事 1ヶ月チェック 絵画を飾る

  • 2012.02.10 Friday
  • 19:28
Fさん家族は、昨年の暮引っ越され、今回引き続きの外構工事と室内の再度ダメ検査を行いました。

また以前の家で飾っていたり、新しい住まいになったら飾ろうと思っていた絵画を並べ、住まいのどこに飾るか相談され一緒に検討しました。 壁に飾る絵は以外に難しいのです。

私たち日本人は和室の伝統が長く、床の間の掛け軸、茶花、などの他は壁にものを飾る習慣が無かったので、壁に飾る事はあまり得手ではありません。

絵の額の大きさと壁の面積、額の高さ、そして他のインテリア小物とのバランスが大切です。





細かな打ち合わせをし補修をしていきます。



どこにどの絵を飾るか、家族も来られたお客様にもぜひ見てもらいたい絵。 家族だけが見る絵。

いろいろ話しながらの作業は楽しい時間でした。

お客様(F邸のご主人)から嬉しい電話

  • 2012.01.07 Saturday
  • 21:38
 昨年の年末にF邸(二世帯住宅)の本体工事が完成し、お母さん共々新しい住まいで新年を迎えられたFさん家族。

それまでマンションに住まわれていましたから、一戸建は寒く感じるのではないかとか、問題が発生していないか心配していましたが、ご主人から嬉しい話を頂きました。

住んでみて住み心地がとてもよく、家から出たくないとのことで大変喜んでおられました。
また奥様のお父さんからも電話があつて、ねぎらいと感謝の言葉を頂き、今度お酒を飲むことになりました。

設計者としてとてもうれしく、励みになりました。

建築家、宮脇檀氏は著書の中で『父親が早く家に帰りたくなるような家を設計したい』と言つています。
また『夜父親が家に帰つて来るとき、外から子供部屋の明かりや、妻が家事をしながら待つていてくれるキツチンの明かりが見えれば、一日の疲れも忘れるだろう。そんな家を作りい』とも語つています。
 
そんな言葉を胸に刻みながら、今年もがんばつて行きたいと思います。














F 邸 新築工事  引渡し間近

  • 2011.12.27 Tuesday
  • 10:48
完成間近

F邸も完成間近で、年内の引越しということで、最後の器具付けや、調整が行われています。 



ロフト階からリビングダイニングを見る。 大きなガラスを通して中庭が見えます。
中庭には、6mほどの高さの、白樺 の樹が植えられます。

廊下との間は引き込み戸なので、引き込むと空間が一体になります。吊りレールを使つているので、床に敷居がありません。



リビングダイニングからルーフバルコニーを見る。
ルーフバルコニーには木製の床が敷かれ、リビングとの延長として、半外部空間としてアウトドアを楽しめます。



リビングダイニングからキツチンを見る。
南側に位置し、大きな窓からは南の光が溢れ、庭の柿の木と風景が見えます。

床は白の大理石、床暖房の設備。



洗面所から浴室を見る。
浴室との間が透明ガラスなので、狭い洗面所も広がりと一体感がでます。



外観の素材は、金属製の鋼板ですが、やわらかさを出すため白のソフトリシンの壁を組み合わせました。中庭の壁も白のソフトリシンです。

設計でいつも考えている事ですが、閉ざされた家ではなく地域に開かれた家をいつも考えます。

F邸では道路側に面して細かな木製の格子をつけてやわらかさと、格子のルーバーを通して、リビングダイニングの間接照明の灯りが見えるようにしました。

夜、道を通る人が家族団らんの場であるリビングの灯りを見る事によつて、温かさを感じられればと思います。


 
庭に残した柿の木が夏はほどよい日陰を作ります。今年の柿の収穫期にはFさんから頂きました。 とても美味しい柿でした。

F 邸 新築工事 カーテン・ブラインド選び

  • 2011.12.14 Wednesday
  • 12:20
カーテン・ブラインド選択

造作工事が進み、家具や照明器具を選び具体的に室内のインテリアに移り、開口部のカーテン関係をどのように処理するかで、現場に業者に来てもらい、打ち合わせをし、その後Fさんご夫妻とショールームにご一緒しました。

窓をどのように処理するかは選択肢は様々です。
カーテン、レース、ブラインド(ロール、木製、シルキ、タテ型、和紙、籐、布)、カスケード式、等々。それぞれの長所と欠点があります。

開口部の大きさ、部屋の用途、床 壁 天井の素材や色によって何がいいのか決めていきます。

この場合も必ず小さなサンプルではなく、ショールームに行って実際に素材を見て、触って、質感や色や柄を確認することが大切です。






近づいたり、離れたりしながらイメージを固めていきます。日本は障子の歴史が長かったせいか、欧米の国に比べてカーテンや絵を壁に飾る歴史が浅く、一般的に不得手のようです。

出来れば設計の方か専門の方と一緒に見てもらった方がいいでしょう。



■ 一口メモ (これから家づくりを考えている方のための)

やさしいようで難しいのが、カーテンやブラインドの選び方です。失敗する方も多く聞きます。

着るものなら簡単に買い換える事も出来ますが、カーテン類は失敗したからといって高価なものですから取り替えるわけにはいきません。

出来れば壁の色と同系色でまとめる方が、部屋も広く見えますし落ち着きもでます。

暮らしが始まった時、家具や電化製品、インテリア類そして、様々な小物が置かれた状態を考えてカーテン類を選ぶことだと思います。

カーテンの布地だけを見て、さびしいから柄や色のデザインを主張させてしまうと、空間がうるさすぎて落ち着きのない部屋になってしまいます。

F 邸新築工事  二世帯住宅 中庭のある家

  • 2011.11.30 Wednesday
  • 10:32
 内装工事

壁、天井にボードが貼られていきます。トップライトの光がどのように室内を明るくするかや、開口の窓からの光のバランスが分かるのもこの段階です。

内装の色の選定もこの状態を待って決めるようにしています。






ロフト階からダイニングを見る。



ロフトに行く階段幅は狭く、600ほどです。使用頻度によって幅を変えています。廊下の天井は間接照明で考えています。



ロフト階から中庭を見る。



■ 一口メモ (家づくりを考えている方のための)

壁、天井にボードが貼られていく段階から、設備機器の取り付け、造作関係など様々な職人さんが入ります。また目に見えて家の室内や形がイメージ出来るのもこの段階です。

追加工事が出てくるのもこの段階ですので、もう一度図面を見て確認をしておくことが大切です。

照明器具の位置、ダウンライトの穴の位置も含め、コンセント、スイッチなど再度電気関係のチェックをしてください。

F 邸 新築工事 二世帯住宅 中庭のある家  

  • 2011.11.15 Tuesday
  • 18:24
 ルーフバルコニー防水 ・ 防水紙貼

F 邸のルーフバルコニーの下は二台分の駐車場です。また玄関のアプローチも兼ねているので、幅も5Mほどあリます。
二階のリビングルームと繋がっているこのバルコニーは15平米ほどあり、この日は防水の工事を行いました。 この上に木製のルーフデッキを敷くことになります。



ルーフバルコニーの目隠しの高さは、1.6Mほどありますので風が抜けるように、両サイドにスリットを設けています。



排水の溝ですが雨がオーバーフローしないように、防水層を300ほど立ち上げます。 排水口の左上にある小さな穴がオーバーフロー管です。
この上に下地を組んで、ルーフデッキを敷きます。



1階でルーフバルコニーの下になりますが、暗くならないように光が入る、開口を多くとっています。




■ 一口 メモ (これから家づくりを考えている方のための)

防水下地はは水が溜まってしまわないよう、水勾配を50分の1以上とる必要があります。

2階や屋上がバルコニーで下の階が居室の場合の防水は、十分な注意が必要です。 チェックポイントはたくさんありますので知りたい方は、ご連絡ください。

また光を下の階に取り入れたい場合は、グレーチング、ガラスブロック、ポリカ、ガラス、などいろいろありますが、いずれも雨の処理の考え方をどうするかの配慮と工夫が必要です。

ルーフバルコニーは、半外部空間として軽い食事や、植栽を楽しんだり、天気のいい日の読書など用途は多いのですが、居心地のいいルーフバルコニーを作るためには、考えることはたくさんあります。

F  邸新築工事 二世帯住宅 中庭のある家

  • 2011.10.24 Monday
  • 07:28
電気配線工事 現場確認

F さんご夫妻と現場で、配線されたスイッチ、コンセント、電話のアウトレット、インターホン、ネット、エアコン等の確認です。

家が完成し、暮らしがスタートすると、コンセントの数が少なく不便を感じたり、家具を置くと使えなかったりすることも多く、再度チェックしておけば良かったと後悔することが多いようです。





ボードが貼られると分からなくなってしまうので、この状態で確認します。



設計図の配線図では分かっていても実際に配線されると、思い違いもあり、数カ所の変更が出てきました。



■ 一口メモ (これから家を作る方のための)

電気配線はスイッチやコンセントの他、インターネット、テレビ回線、セキュリティー、などチェック項目は多岐にわたります。

壁が貼られる前に家具の位置、日々の掃除も想定し、抜けたり忘れていないか必ず確認してください。

また高齢者の場合のスィッチの高さも注意してください。


F邸 新築工事 二世帯住宅と中庭のある家

  • 2011.10.07 Friday
  • 13:38
 造作工事、配管工事

造作工事が始まりしばらくすると様々な設備の配管工事が始まります。



上の写真はガスの配管をしています。設備の配管としては、給水、温水、排水工事。
そして電気のコンセント、スイッチ、空調機の配管など様々な職種の工事が入ってきます。

この段階の配管工事は完成後建物の中に入って見えませんので、配管ミスが無いようしっかり確認することが大切です。




天井や壁にはしっかり断熱材が入ります。

両サイドの天井に高低差をつけていますが、低い方に間接照明を入れ天井を柔らかく照らします。

この住宅の照明計画は、照明器具を直接見せない間接照明を使っています。このことを建築化照明といいますが、この場合は下地の段階から、照明計画をすることになります。



■ 一口メモ  (家づくりを考えている方の)

特に注意すべきことは、お湯と水の場所の確認です。洗濯機や、便所の専用手洗い、ペットを洗う水場など、後で給湯の配管をしておけば良かったと思われる方も意外と多いのです。

また電気の配線等、住んでからタコ足配線にならないよう、この段階でチェックが必要です。

設計の段階でたくさん考えることが多く、照明計画に関しては業者に任せてしまうことがほとんどですが、夜の家族団らんの空間は、照明の役割はとても大きいものです。

どんな照明を使ってどんな室内の雰囲気にしたいか家族で検討し、設計の段階から盛り込んだ方がいいでしょう。


F 邸新築工事 中庭のある二所帯住宅

  • 2011.09.29 Thursday
  • 15:48
上棟後・開口部確認 

外部に面する開口部は、外観の表情、光の量、窓からの景観、隣家からのプライバシーなどを考えるととても大事です。

そしてその開口は、出来れば上棟が終わって、建物の概要が見えてから、再度図面の段階で決定した開口部を、もう一度見直したいものです。

見直せば、思ったより室内が暗いので、開口を大きくしたい、隣家との窓が気になるので移動したい、新規に窓を設けたい、等々。

初めて家を作る建て主にとって、図面の段階で開口部を正確に決定することは無理だと考えています。
しかし、実際にはハウスメーカーはじめほとんどの業者、設計事務所においてもこの段階の見直し作業は行われていません。

その理由は

・ すでに取得した建築確認申請が、開口部の変更によって採光計算や図面の変更、によって変更申請を提出することになり、経費と設計作業が増える。

・ 工事スケジュールが遅れる可能性がある。
(一般的に工事契約後、鋼製建具はすぐ発注されることが多い)

・ 見直しによって工事金額が変わり、手間や作業量が多くなる。


私の事務所の場合は、HPの監理設計の特色でも記載していますが、上棟後の見直し作業をしないうちに開口部の鋼製建具は発注しない様にしています。
 



Fさんご夫婦と現場でメジャー(巻尺)をあてて、設計上決定していた開口寸法をもう一度チェックしています。
窓の幅、高さ、壁の立ち上がり寸法、開く形状、セキュリテー、ガラスの透明か不透明かなど、再度確認します。


その結果、1階からロフト階までの開口で、6箇所以上の変更箇所が出てきました。設計段階で模型などで検討しても、現場に立つと平面で検討していた時と大きく違うことが分かります。



 一口メモ

外部の開口部は、外観の表情に大きく影響を持つので、部屋から見た時と、外からどう見えるかを考えながら決める。(同じ寸法でもFIX 窓、上げ下げ、片開き、滑り出し、引き違い窓、は用途と見た目が大きく変わリます)

同じ窓の大きさでも、向きが東西南北によってや、外の樹木や隣家の建っている状況によって明るさや、風の通りが随分違いますので注意が必要です。

F 邸 新築工事  補強金物

  • 2011.09.20 Tuesday
  • 11:34
補強金物 の 使い方

木造住宅の木組みの刻みは、現在ほとんど工場で行うプレカットになっています。

また構造材の緊結は、補強金物の種類と性能の向上に伴ない、金物での補強が主力になっています。

多くの金物の中から何をどう使うかが、大事な要素でもあります。



土台、柱、筋交い、など基礎部分との緊結が大事です。



換気部分の金物です。 近年換気口を設置しないでこのように通気を取る場合が多い。



梁と梁の補強金物。 両サイドと梁に内部でも補強しています。



梁が交差する部分の補強です。



垂木と梁を緊結しています。 柱と梁も全て金物で補強しています。



■ 一口メモ

金物をどのように使い、耐震性を高めていくかはとても大切です。 使う金物の説明と、筋交いを含め、全ての補強が完了したときに、現場で確認すべきでしょう。

建物の隅柱、土台と基礎、柱と梁は特に注意が必要です。 

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