「理想の子ども部屋」とは

  • 2017.05.22 Monday
  • 16:19

コラム 子ども部屋 「理想の子ども部屋」とは

 

理想の子ども部屋はどんな部屋ですかとよく質問されます。しかし、家族のライフスタイルや子どもの性格もそれぞれですから、どの子どもにも対応する理想の子ども部屋はありません。広くて環境のいい部屋がいい子ども部屋ではないことは,誰もが分かっていますが、それではどんな要素を持った部屋がいいかは、答えられないのが現状でしょう。

 

私は子ども部屋を設計するにあたって、心がけていることは、家族と子どもの距離感です。子どもの顔が見える家であり、子どもが夢と創造を育む工夫が大切だと考えています。また同時に、子どもは思春期に至るまで遊びを通して成長していきます。学習も自立もテリトリー形成を含め、遊ぶことによって学んでいきます。子どもに一部屋与えれば済むという話ではありませんし、部屋が子育てするわけではありません。

かつての時代のように、外に空き地や遊び場があって、また地域社会が子供の成長の一端を担っていた時代もありましたが、現代はその機能を失っており、その分家庭の比重がとても大きくなっているのです。

子どものスペースをどう考えるかは、家全体をどう考えるかにつながっていきます。設計の手法は様々ですが、ひとつの切り口として「家中が子ども部屋」や「子どもの目線で考える」という発想に立つと見えてくるものがあります。

 

コラム  子ども部屋

  • 2016.09.10 Saturday
  • 15:09

 コラム  「子ども部屋」

 

昨今、青少年や成人した20代の犯罪がクローズアップされています。最近の事例でも、東大生グループによる女子大生暴行事件、15才〜17才の5人の青少年による東松山高校生殺人事件。22才の女優の息子による強姦拉致事件など、残忍性や陰湿さにおいて際立っています。

いずれにしても、人間形成や自立が未熟だったことは間違いありませんが、一人の人間が犯罪に走るまでには、成長過程において様々な人生縮図があったはずです。

両親との関係性、親の離婚、家庭環境など。どんな愛情や教育を受けて育ったのかは、子どもにとって極めて大きな影響を与えるはずです。同時に育った家族空間や、心落ち着ける居場所がどうであったかも、精神的に影響を与えます。

 

また子どもが引き起こす事件ばかりではありません。夫婦間の争い、自殺の増加、ひいては高齢者問題においても、実は一般の方々が思っている以上に、「住まい」が深くかかわっています。にもかかわらず、子ども部屋に関して言えば、個室の与え方や、考え方は無造作すぎるように思います。

子どもの成長過程において、個室を与えることはよしとしても、いつ与えるのがよいか、どんな部屋がよいか、どんな与え方をすれば、といったことになると自信を持って答えられる親はいないようです。

「自立」をさせるために個室を与えるという理由は共通していますが、「個室」を与えるだけでは自立も精神的成長も期待できないという結果が、先の青少年の犯罪が物語っています。

幼児期のテリトリー形成期や、子どもの成長過程のよりどころになるリビング・ダイニングなどの家族空間のあり方は、大きく人間形成に影響を与えるだけに、失敗しない家づくりをしてもらいたいものです。

 

 

※子ども部屋についてこれまで設計してきた事例も含み、下記のテーマで月2回ほどのペースで掲載していきます。

興味のある方は読んでいただければ幸いです。 (掲載の順序は変わりますので了承ください)

 

● 家じゅうが子ども部屋という考え方  ● 「いつから個室」、「どんな個室」   ● 創造性と夢を育む子ども部屋とは

● 子ども部屋は子育てしてくれない   ● 「中庭」と子どもの居場所           ● 子ども部屋以外の子どもの居場所

● 「家族の気配」がわかる子ども部屋 ● 川の字の寝室からいつから個室 ● 子どもをダメにする個室の考え方

● 子ども部屋の広さは3帖で十分か  ● 子ども部屋とリビングの距離感      ● 成長に合わせて変る子ども部屋

 

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