韓国公営放送「KBS」 テレビ取材 「犯罪者の間取り」
- 2018.12.20 Thursday
- 14:46
韓国公営放送「KBS」テレビ取材
私の著書「子供をゆがませる間取り」(情報出版センター)や「危ない間取り」(新潮社)を読んで興味をもたれ、わざわざ韓国から3名で事務所に取材に見えました。建築の構造が人間に様々な影響を及ぼすことに触れ、人間にとって良い建築・家を探りたいとのことでした。著書に掲載した犯罪を起こした少年の家を中心に、家の間取りの解説と説明をしました。ドキュメンタリー番組として、来年の3月放映予定とのことでした。
家の間取りを見ながら説明しています。
「女子高生コンクリート詰め殺害事件」主犯少年Aの家の間取り図。
少し解説をしますと、両親と少年Aと妹の4人家族が住んでいた家です。この家は建売住宅を購入したわけではなく、妻の実家が建築資金を出して建てた注文住宅です。間取りを見ると、家族そろって食事をする場所が見当たりませんし、応接室にはピアノを教えていた母親のグランドピアノが置かれ、家族だんらんの場もありません。家族の暮らしが見えてきませんし、注文建築ですから、どんな考えのもとに両親が間取りを決めたのか理解できません。
両親は仲が悪く、家庭内別居を経て離婚しましたが母親はピアノの下で寝ていたということです。少年Aは幼少のころから家族揃って食事をしたことがないと裁判で証言しています。中学生のころがら2階の部屋で同棲を繰り返し、家族はバラバラで母親もなにも抑制の効かないままこの事件が起こりました。
出版社によるとこの本は、多くの小学校や市立図書館に購入されたそうです。
子供がどんな環境で育つかは、本当に大切です。近年、大人の目線で見た住まい造りが多く目につきます。高層階での子育てや、暮らしの便利さや快適さが優先され、子どもの部屋は夢も創造性も育むことも出来ない居場所のない部屋を与えています。最新の設備に対しては敏感ですが、家族の暮らす間取りに対しては無頓着で相変わらずホテルタイプの部屋を選ぶことが多いようです。
間取りによって生活は大きく変わります。家族の絆が深まり、自然に会話が生まれるそんな住まいをめざしててもらいたいと思います。ご質問や間取りでお困りの方、新築、リフォームに限らずご相談ください。無料でお答えします。メールで相談内容をお聞きした後面談します。
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