日当たりの良さと明るさについて

  • 2010.01.30 Saturday
  • 08:32


 このところお客様から「リビングや部屋に陽が当たるかどうか検討してほしい」という質問が事務所「All About 住まいの相談」へ多く寄せられています。

 それはそれだけ敷地の面積が狭くなり、敷地の廻りの環境が悪化してきている事がうかがえます。

 その結果、1階に陽が当たらなければ2階のリビングを検討したり、吹き抜けとトップライトで1階まで日当たりを良く出来ないかの相談が多くなりました。

 「 陽が入る」と「明るい」は別の話で、そこを混同している場合が多いようです。

 『陽が入る』 ようにしたいのか『明るく』 したいのかによって設計の手法が変わってくるのです。

 敷地、近隣の家の状況、将来の環境の変化の予測、などによって中庭案、2階のリビング、吹き抜け、トップライトなど様々な設計方法が選択されます。

 また事例を含めて考えてみたいと思います。


 現在悩んでおられる方は気軽にご相談下さい。  間取りをFAXで送っていただいても結構です。
    吉祥寺・中庭の家 
   中庭のコートに6m以上の樹木が植えられ、陽がどの部屋にも射し込みます。    


株式会社 横山彰人建築設計事務所
営業日時 :月〜金 10:00〜18:00まで
TEL / 03-3348-2808 (代表)
FAX / 03-3348-2829
メールでのお問い合わせはこちら














「バリアアリー住宅」って知っていますか ?  

  • 2010.01.10 Sunday
  • 10:15


 リハビリに,わざと障害

 「バリアアリー」とは,いたるところにバリアがあり、老人や障害者が生活するうえで障害が多い社会のことを言います。

 今日の話は、あえて「バリアアリー施設」を名乗って介護の世界で注目されている山口県の高齢者のディサービスセンターの話です。

 施設内は、 手摺りのない廊下、子どもが横切る通路など、バリアだらけの環境が意識的に作られているとの事です。

 その意図はバリアアリー状態をいかに克服するかをリハビリの柱に据え、一般社会に外出しても不自由しないように、という事だそうです。

 住宅の設計でも何から何までバリアフリーにするのではなく、たとえば段差でもしっかりした段差を作ったり、(危ないのは1、2cmの段差)あえて多少の不便さを意識的に作り工夫する試みは、私の設計でも取り入れていす。

 様々な考えがあり、要はバランスの問題ではありますが、段差が多い、階段は急、廊下は狭い、そして物が多いといった日本家屋をどうバリアフリー住宅に近づけていくかは大きなテーマです。
                 新宿御苑プラタナス並





・高齢者の暮らしの中心は住まい(リフォームサイト)
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・横山彰人著書の紹介















住まいの メンテナンス

  • 2008.07.14 Monday
  • 08:55


 Y邸 木製窓の塗り替え
11年前リビングのリフォームのとき木製窓をつくりました。 (6月7日 ブログ)

 塗装の痛みが激しくなりましたので、梅雨の晴れ間をみて塗り替えをしました。

 作業工程は既存の塗装を薬品できれいに洗い落とし、サンドペーパーをかけ、最後に色をかけます。

 木製はこのように8年か10年ほどで塗り替えの必要がでてきますが、同じ10年経ったアルミの窓と較べると、やはり存在感というか風格が違います。

 塗り終わった窓を Y邸の奥様と見ながら 「やっぱり 木 はいいね」 と語り合いました。

 
 






             塗り替え前                          塗り替え後













柱 (はしら) の きず

  • 2008.06.10 Tuesday
  • 09:29


 今月から工事が着工する M邸は建て替えで二世帯住宅に生まれ変ります。
 
 この日はMさんと仮住まいへの引越しが終わり、解体される家での立会いです。



  「柱のきず
 一度消して上からまた刻まれているのが分かります


 家族の思い出がいっぱい詰まった 家。  がらんとしたリビングが寂しそうです。

 新しい家にかつて住んだ家族の記憶を何か残そうと思い、一本の柱に刻まれた「柱のきず」を残そうと思いました。

     はしらのきずは おととしの

     五月 五日の 背くらべ ・・・・・ 童謡 「背くらべ」  中山晋平 作曲

 毎年、五月 五日に家族みんなで刻んだ 柱のきず 。

よく見ると柱にはお父さん、お母さん、子供だった頃のMさん、お姉さん、お孫さん の背の高さが刻まれています。

 この柱を新しい家のどこに残そうか、設計者として楽しい悩みでもあります。













M邸 訪問

  • 2008.04.14 Monday
  • 06:22


7年前に設計したMさんから久しぶりにお電話があり、少し相談したい事があるので家を見てもらいたいとのことでした。

 Mさんのお宅は 西武線ひばりが丘の駅から15分ほどで 自由学園 の近くです。
 遅咲きの八重桜や新緑が美しく、何十回と現場に通った道を、なつかしく思い出しながら歩きました。


 ご夫婦と息子さんの三人暮らしのMさんはお元気で、とても心地よく過ごしておられるというお話をお聞きして、設計者としてほんとうにうれしく安心しました。

 点検の結果西日がとくに厳しい西側の塗装と、一部手直しを中心に手を入れることになりました。

 2月2日のブログで載せさせて頂いた世田谷のNさんのお宅も築8年ですから、家が建って築7年から8年は点検をし手を入れるひとつの目安だと思います。

 写真の庭木は苦労して伐らないで残した 柿の木 ですが、新芽を出してとても美しく陽の光に輝いていました。

 家族が成長し建物も風格を増し、この 柿の木 も7年の歳月を経て枝ぶりも大きくなり、建物と共存している様子が微笑ましく見えます。 こうして家族と家の歴史がつくられていくのだと思いました。

 
 
 














杉板 の 門扉

  • 2008.02.02 Saturday
  • 22:05


 8年ほど前東京の世田谷で設計したNさんから電話があり、扉の部分だけ取り替えてほしいと言う事でした。
 木の大好きなNさんは、外部の門扉から室内の廊下、書斎、寝室など、あらゆることろに 節だらけの杉板を壁、天井に使いました。
 何事も自然でありたいと思うNさんは、最初の打合せの時、雨が降るときは部屋の中から雨音を聞きたいと言われ、感激したことを思い出しました。

 過酷な風雪に耐え、象げ色に変色している存在感は、アルミの門扉の比ではないでしょう。

 フリーメンテナンスのアルミ素材が好まれる時代ですが、街を歩いていて木の門扉に出会うと心を和ませてくれることは、間違いありません。















敷地 との 出会い  ・  敷地と建物 の話

  • 2007.11.22 Thursday
  • 10:08


 敷地を見に新しいクライアントと同行しました。
 クライアントは、一年半ほど休みのたびに探し回り、あきらめかけたころようやく見つかったと言う事です。
 私の事務所に決まるまで、何社かのハウスメーカーに設計を依頼したが満足できず、建築設計事務所に頼む事にしたそうです。

 クライアントと敷地との出会いは様々で、見つかるまでのプロセスは一つの物語が出来るほど紆余曲折があります。
 そんな家族の想いがこめられた土地、そして完成する建物や暮らしへの期待。

 建築家としてどんな設計をし、どんな環境を創って行くか重い責任を感じます。

 だからこそ始めて見る敷地は緊張もし、その敷地から何を読み取るのかは、設計を進める大きなファクターになります。


 





その土地の持つ歴史や風土性、風の匂いなど。   迷ったら再度その土地を訪れます。

 これから一年余にわたってクライアントとの共同作業が始まる、スタートの日でもあります。

敷地と建物 の話

どんな敷地であっても、その土地の持つ特性があります。
特性とは形状ばかりではなく、その土地の気候、風土、歴史、地霊など。

 分かりりやすく言えばその土地が以前山だったのか、湿地だったのか。

 また、どんなプロセスを経て街並が形成されたのかなどをどう読み取るかによって、クライアントの同じ与条件でも当然設計が変わってくるはずです。

 従って北海道から九州までどんな土地でも 同じ外観の間取りや建材を使う、 ハウスメーカーやや建て売リ業者の規格住宅は、どんなに設備が高度化し便利になっても 家づくりのポリシー としては、間違っていると思います。
 それは、金額の問題ではないのです。

 規格住宅は基本的に大量生産をめざし、経済効率主義の最優先を前提にしたものです。

 住まいという経済効率主義から最も遠いとことにあるはずなのに規格住宅は、地方も都会も関係なく、住まいの均質化や画一化を一気に促進したと言えます。

 土地、建物、そして環境。 豊かな環境はみんなの財産です。

 どんな敷地でも、その場に住まいを建てるということは、自ら環境づくりに参加すると言う誇りと責任を持ってもらいたいと思います。

 その結果としての建物は、環境に対してクライアントと建築家が共同で責任を持つという事でもあります。















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