建築の話 「ローコスト編」 手摺(てすり)の考え方

  • 2011.09.21 Wednesday
  • 15:49
 外部に面する手摺や、室内の階段などの手摺をどんなデザインでまとめるかは、意外と悩むところです。
ガラスや木の格子は金額が上がりますし、ローコストでデザインポイントでない所ならお金もかけたくありませんし、
かといって既製品は使いたくありません。

そんな時はスリット加工をよく使います。 
この方法ですと下地の段階でしっかり打ち合わせをしておけば、ほとんどお金はかかりません。




リビングからロフトを見る。ロフトの手摺は、まともに壁で立ち上げると壁面の面積が多くなりすぎて、重い感じがします。

この住まいでは、立ち上がりの高さを低く設定し、上に木の手摺をつけ、見た目に軽くかつ抜けている感じを出すためスリットを設けています。




ロフトから手摺を見る。将来手摺の部分に扉をつけ、個室にするため下地に配慮もしています。

部屋になっても太陽の陽が入るよう、天井にはトップライトを設置しています。
ローコストであっても、必要なところにはお金をかける事が、あとで悔いが残りません。



スリットから子どもの気配も分かります。穴から子どもが落ちないよう、それでいて出来るだけ広くと計算されています。




あまり壁のボリュームを見せないよう、こんな手摺りもあります。

手摺のある部屋は、天井高1・4Mで法規上面積に算入されませんが、写真のように
一部吹き抜けにしているので、豊かな空間で用途が広がります。



ガラスの手摺で透明感を出す方法もあったのですが、ローコストに徹し、スリットにしました。
金額は水切り部分だけで済みました。

バルコニーをブリッジ(橋)でつないでいますが、ガラスよりむしろ一体感が出たように思います。



子どもが走りまわる様子が、リビングから見えます。 子どもが思い切って走れる場は、
家には必要だと考えています。



乳白色のポリカーボネイトを使用し、道路から影が映り、デザインと防犯を兼ねています。



設計の立場として、ローコストでもローコストに感じさせない気合が大切だと考えています。

この住まいがなんとなく温かく感じるのも、手摺の高さをはじめ、スリットの幅、デザインは、
家族の暮らしのスケールを考えて設計しているからだと思います。

現在の住まいに使われる建材はほとんど新建材で、スリットの部材や、手摺も既製品ですが、
冷たさを感じるのは私だけではないでしょう。

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