室内建具の面材・既製品と造作建具

  • 2011.12.24 Saturday
  • 16:13
木製建具 既製品の長所・欠点

数年前まで室内のドアや引き戸はほとんど、造作建具として建具屋さんが作っていたものでした。

しかし、今はハウスメーカーはじめ、ほとんどの建築業者が建材メーカーの既製品建具を選びます。

一般的な既製品の建具は、表面に木目などの薄い塩ビシートを貼ったもので、いかにも木のように見えますが、質感や手触りは本物の木(この場合もムクではなく本物の木が薄くスライスされたもので練付と言いますが)と比べると問題になりません。

既製品(新建材)がここまで多くなった理由は、コストが安い、作業効率がいい、クレームがない、(あってもメーカーのせいに出来る)そしてなによりもプリントの加工精度が上がり本物の木に見えるからです。

使う側、つまり業者側からするといい事尽くめなのですが、同時に欠点も合わせ持つています。

ひとつは数年経つて隙間やいわゆる建て付けが悪くなつた時、調整することが出来ない事。
きれいに納めるため壁の中に引き込む、引き込み戸にする事は種類が限られ難しい事。
建具と枠がセツトなので、応用が利かない事。
年月が経つと表面が一搬的に塩ビシートに木目などがプリントされているだけなので、色が褪せてきたり、接着材が甘くなり剥がれてくる心配があります。







上の写真の面材は造作建具で使う化粧材とナラ練り付けにCLを塗装したものです。
室内の壁・天井やインテリアに合わせて選んだり、着色したりします。
例えば壁のオフホワイトに建具の色を合わせたいと思つたとき、造作ならたくさんの化粧材や塗装色から選ぶ事が出来ますが、既製品の色は限られてきます。(どのメーカーもホワイト系は一種類か二種類です) 建具のデザインも同じく融通がききません。

造作で作るいわゆるオーダーは、コストが高いうえ、施行業者がクレームを恐れて嫌がることは事実ですが、オーダーでも素材を選んだり、枠材をやめ吊り建具にしたり、塗装という作業工程を少なくする事によつて、随分コストを下げる事ができます。

さまざまな家を訪ねて、室内の建具をみると、そこに建主の家に対する思いと意思を読み取ることができます。

時代なのか、建築業者ばかりでなく学校の先生、医者、あらゆる分野でクレームを回避するノウハウばかりで、建築でいえば手作りやぬくもりの家造りから遠ざかつていくようです。


写真右側の引き込み戸は造作で吊り戸でタモ材、横格子、で透明のポリカボネート、引き手金物はスガツネ。

既製品で建具に繊細さや、やわらかさを求めても無理なので、既製品を使用してもリビングルームやダイニングなど何カ所か部分的にオーダーで作つても随分印象は違います。


二世帯住宅の玄関戸。米松の無垢材でオーダーで作つています。室内からも外の気配が分かります。 




 
コメント
コメントする








    

calendar

S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< August 2017 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM