家族と中庭

  • 2014.03.27 Thursday
  • 17:00

「家族と中庭」  『子供と中庭』    協調性や豊かな創造性を育(はぐく)む中庭


現代の戸建住宅やマンションには、かつての時代のような縁側、床の間、屋根裏部屋、縁の下といった空間はありません。  無いというより戦後アメリカのモダンリビングの影響や土地の高騰そして経済効率主義優先で排除されたといってもいいでしょう。

しかしその後の検証で、不要な空間として無くなってしまった空間が、実は子供の成長にとってとても大切な空間であったことが明らかになっています。


京都大学名誉教授の会田雄次氏は、著書で子供の成長と住空間について次のことを記しています。要約すると

アメリカのある高校で勉强が出来る優秀な学生を集め、育った住宅についてのアンケート調査をした結果の話です。

勉强は優秀だが協調性や創造性が欠如しているタイプの学生は、共通して住んでいる家は合理的なムダのない空間、つまり日本のnLDK住宅のような家で育ったといいます。

一方優秀でかつ協調性や創造性豊かな学生の育った家は、小屋裏部屋や地下室といった、一見ムダとも言える空間がある家で幼年時代を過ごしたといいます。

また会田氏はこうも記しています。都会に育った子供と田舎で育った子供を比較して、田舎で育った子供のほうが概してユニークで個性豊かな子供が多いのは、少なからず、住まいの環境が都会と比べ豊かだからだろうという言い方もしています。

現代の住まいに縁側や屋根裏空間をそのまま作ることは無理だとしても、住まいの中に組み込む中庭は、十分子供の協調性や創造性を育む空間として機能すると考えています。

「中庭」は寝室、子供部屋といった用途が固定された部屋と違い、家族の成長やライフスタイルによってまた子供の成長過程によって自由に変えることが出来るフレキシブリ性を持っています。そのフレキシブル性が今後の住まいにとってとても大切な要素です。

また中庭は『子供と中庭』で記したように精神的及び情緒の面で様々な効用がありますが、中庭の効用として、さらに協調性や創造性を育むことを合わせて考えれば、『中庭の設計』のあり方ももっと検討されていい空間だと考えます。







 

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