熊本地震 報告

  • 2016.06.13 Monday
  • 12:39

熊本地震 報告  (3)

1981年に定められた新耐震基準は震度6〜7、つまり極めてまれに起こる大震災でも倒壊しないことが前提でした。新耐震基準で建てられた住宅は先の阪神・淡路大震災では倒壊したケースはありませんでした。しかし、今回の地震で前震(震度6・5)本震(震度7)によって全壊あるいは倒壊したことから、繰り返しによる強い横揺れに弱いことが証明されたことになります。

現地で耐震基準を満たしている比較的新しい住宅を見ると、確かに被害がない住宅もありますが、倒壊した住宅には共通した原因があるように思いました。詳しい説明は別の機会に譲りますが、住宅の形状にバランスが悪かったり、建物のなかにガレージのスペースをとったりと構造的に無理をしている住宅は、間違いなく倒壊していました。


この住宅はガレージ部分の壁量が不足しているし、ほぼ総2階なので、1階に対して加重のかかり方がアンバランスといえます。


真新しい住宅です。大きく倒壊していないようですが、重要な通柱がやられているので、全壊と判定されます。


道路に面した部分に2台分のガレージの開口と、玄関入り口部分がピロティ(開口)があります。しかも上の階は前面道路側だけ3階建てですから、ただでさえ壁量が少ないのに、1階への加重のかかり方を考えると、明らかに構造は弱くなります。構造的に強くする対処は全くやられていませんでした。これは最初の平面プランニングの問題といえます。

国土交通省は基準の見直しにはかなり慎重で、原因を特定しない段階での基準見直しにはならないようです。
今後の対策
新耐震基準という国の基準はありますが、基準に頼ることなく耐震の意識を高め、新築に限らず住んでいる家を専門家と見直し、地震に強い家へとシフトしていくことが大切です。
また大事なことは、家はただ地震に強い家にすることだけが絶対条件ではありません。家の住み心地、光や風、家族のコミュニケーションといったソフトの部分との兼ね合いやバランスを考えるためにも、専門家と共同の作業が必要でしょう。

■ 今後の家づくり、住んでいる家の見直し、耐震診断などご相談をお受けしています。
     ご相談は無料ですので、メール、FAX、にてお気軽にご連絡ください。 
 (ご相談の際、新築はどんな家を望んでいるかの希望項目、家の見直しの場合は、間取り図や参考資料があればお持ちください)







 

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