私の中庭(コートハウス)論

  • 2018.08.10 Friday
  • 11:14

コラム 「私の中庭(コートハウス)論」  二世帯住宅・同居と中庭(コート)  第七回

 

二世帯住宅の設計

いちがいに二世帯住宅といってもその形態は様々です。親世帯と子世帯との間でどこまで分離し、共有するか

よって、二世帯住宅の性格付けが分かれます。たとえば夫婦の寝室、リビングダイニングキッチンは別々にし、

その他は共有の場合と、寝室、浴室、洗面洗濯は別々にし、その他は共有の場合とは、人間関係も家族の距離

の取り方も大きく異なってきます。いずれにしても二世帯住宅の設計は間取りにおいては一緒に暮らすことが、

お互い違和感を感じず、暮らしが一体になれる人間関係を、どう一つの家の中に作っていくかが、設計の要点

になります。二世帯住宅の場合、中庭(コート)を設計に取り入れるとしたら、どんなメリットがあるのか、

ハードウェア的な面と、ソフトウェア的な面から、二回に分けて考えてみたいと思います。

在来型の家で最も多い間取り(平面プラン)は,nLDK型(nは部屋数)の間取りです。玄関に入ると廊下があり、

両サイドに部屋が並ぶといった、中廊下型の住まいで、現代のほとんどの家がこんな描写の中に納まっています。

昔も今も、陽あたりと、風通しは、日本における健康な家づくりのキーワードです。そのことが分かっていながら、

陽があたらず、風通しも悪い中廊下型の住まいを選択してしまうのはなぜでしょうか。

この中廊下形式で二世帯住宅を考えると、独立された部屋は、ドアを閉めれば家族の気配は全く分からず、室内の

風通しを悪くするばかりでなく、これでは人と人、家族の心と心の風通しをも妨げてしまいます。

中庭(コート)をもった二世帯住宅ならどうでしょうか。

中廊下を無くし、リビング、ダイニングを含めそれぞれの部屋を全て中庭に開口部を持つようにします。

間取り的にはそれぞれの部屋とリビング、ダイニングをどうつないでいくか、そのことによって「広がりのある空間」

をつくり出していきます。どの部屋も明るく風通しがよい住まいが実現します。そして、中庭(コート)を通して

家族関係で大切な、姿が見える。声が聞こえる。様子がわかる。が可能になり、たとえ会話を交わしていなくても、

お互いの理解度は深まります。

二世帯住宅において三世代が一緒に暮らす以上、トラブルの種はいくつも生じるはずです。そんな紛争の種を

できるだけ減らす、住まい方の工夫や、役割も中庭(コート)はもっていると考えます。

次回は中庭(コート)自身が陽あたり、風通し、のほかにどんなメリットがあるか、考えてみたいと思います。

 

※ 次回「二世帯住宅と中庭(コート)」 (2)は、夏休みをいただき、8月21日(火)に掲載予定です。

 

 

 

 

 

 

 

 

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