N 邸 現場監理  インテリア打合せ   

  • 2008.07.27 Sunday
  • 11:28


 建設地  所沢市  N 邸  新築工事
 
現場の状況は雑然としていますが、室内は下地材のプラスターボード類が貼られ、間取りや部屋の様子がかなり見えてきています。

 目に見えて完成後の暮らしのイメージ想像されますので、お客様も細かな要望が出てまいります。
 

 この日は先日、壁のマジックコートという塗り壁の色が決まったので、その色に合わせて家具の色を打合せしました。

 ハウスメーカーや多くの建設業者は、工事着工前に効率性を優先し、全てのインテリアの色を決めてしまうケースがほとんどですが、いつもこのように現場に全ての材料のサンプルを持ち込んで打合せをします。

 Nさんご夫婦は、室内の色やインテリア、家具など住まいのソフトの部分は奥様の担当。 
 冷暖房、設備や部屋の用途など ハード の部分はご主人と、役割のテリトリーが明確に分かれています。


 現場ではこれから内装の仕上げ、キッチンの搬入、設備設置や建具の取り付けと、たくさんの職人さんが入り完成に向けて進んでいきます。

 
 













京都  宇治 散策

  • 2008.07.17 Thursday
  • 07:15


関西に在住している高校の友人達と、今月の初め 宇治 の周辺を散策しました。

 私の高校は山形県米沢市の高校ですが、関西に住んでいる同級生が京都周辺の散策の企画をするので、私も関西の仕事にあわせて出席するようにしています。





  万福寺 山門  重要文化財  京都府宇治市

 今回の散策は、京都府の宇治周辺を歩く企画で、 宇治の万福寺、 宇治神社、 三室戸寺、平等院、 源氏ミュージアム、などを歩くコースでした。







 これまで何度か訪れた寺院もありましたが、季節が梅雨時ですから紫陽花で有名な三室戸寺は見ごたえがありました。

 様々な種類の紫陽花が咲き乱れ、雨の後だっただけにひときわ美しく、心に残りました。







 夕方宇治駅近くのうどん屋でお酒を飲み、打ち上げをし、散会しました。 お疲れさまでした。

                   三室戸寺 境内













住まいの メンテナンス

  • 2008.07.14 Monday
  • 08:55


 Y邸 木製窓の塗り替え
11年前リビングのリフォームのとき木製窓をつくりました。 (6月7日 ブログ)

 塗装の痛みが激しくなりましたので、梅雨の晴れ間をみて塗り替えをしました。

 作業工程は既存の塗装を薬品できれいに洗い落とし、サンドペーパーをかけ、最後に色をかけます。

 木製はこのように8年か10年ほどで塗り替えの必要がでてきますが、同じ10年経ったアルミの窓と較べると、やはり存在感というか風格が違います。

 塗り終わった窓を Y邸の奥様と見ながら 「やっぱり 木 はいいね」 と語り合いました。

 
 






             塗り替え前                          塗り替え後













エッセー   京都  壬生(みぶ)狂言

  • 2008.07.08 Tuesday
  • 07:22


 雑誌の写真で、仮面を見た時の強烈な印象を、いまだに忘れることはできない。

 能や文楽の仮面と違い、全く異質な人間の喜怒哀楽や、心に潜む情念を表しているようで、一種のすごみすら感じられた。

 その仮面は、毎年四月二十日から二十九日まで京都 壬生寺 の狂言堂で行われる 壬生狂言 で使われると知ったのは、随分たってからだった。




                    京都 壬生寺


それからしばらくして劇作家 北条秀司 の随筆で壬生狂言の事が書いてあった。

 菜の花が咲き乱れる中で「カンデンデン、カンデンデン ・・・・・・」というカネと太鼓と笛のおはやしに合わせて、仮面をつけた演者が踊り、それをのどやかに見ている町衆の様子が、なんとも牧歌的に描写されていた。

 子供の頃、長い冬が終わり田植えの季節になると、村の鎮守の森にお神楽が来て、笛や太鼓の音が聞こえると、矢も盾もたまらず走って見に行ったという、遠い春の思い出にもつながっていた。

 そんなことから、機会があれば壬生狂言をぜひ見たいと思った。

 関西の仕事の折り合いをつけ、狂言が演じられる京都 壬生寺へ行ったのは四月の終わりだった。

 この日は穏やかな天候で、寺の境内に入ると葉桜になった染井吉野があり、参道の石畳にひややかな影を落としていた。

 正面には本堂、右側には幕末の新撰組浪士の墓、そして壬生塚などがある。  狂言が演じられている狂言堂はさらに右奥にあり、かすかなカネと太鼓の音が聞こえてくる。

 狂言はひとつの演目が三十分前後で、一日十五本ほど演じられるので途中で席を立つ人もいて、境内はこれから見に行く人、帰る人がのんびり行き交っていた。

 会場には外国の人や観光客も多かったが、演者が仮面をつけカネと太鼓の音に合わせて踊る独特の所作に、食い入るように見入っていた。

壬生狂言は、鎌倉時代円上上人が融通念佛の教えを広く布教するため作られた。

屋外で行われる為、町衆に最も分かりやすい方法ということで、身振り、手振りの無言劇の形をとったと言われている。

 演じている人は地元のさまざまな職業の人や、それに小学生などで構成されているという。

 しかし、訓練されたその所作は素晴らしく、仮面の表情は生身の人間以上に人の内面を描き出し、いつの時代にも共通する人間の煩悩や情念が、胸に迫ってくるようだった。

 現在使われている仮面は桃山時代から江戸時代のものらしいが、長い間使われていたため、小さな傷や手垢で鈍く光り、かつて写真で見た凄みとは違った迫力さえ感じた。

 さらにひとつの仮面がこれほど多様な表情や感情を表すことも、想像以上に驚きだった。
 
 狂言が演じられている狂言堂は安政三年に建立し、国の重要文化財に指定され、その独特の建造物は、建築史から見ても高い評価を得ている。

変容の激しいこの社会で伝統芸能を守り、演者を育て、環境を守っていくことは容易ではないだろう。

京都庶民の生活を垣間見れた、美しい屏風(びょうぶ)祭りも廃止になり、生活文化の基盤だった京町屋 も急速に減っている。
町衆や個人の努力だけではどうにもならないところまで来ていると言えるかもしれない。

 
 狂言堂を取り囲むように建っている商業ビルやマンション。 避けるように青空を見上げると、そこには遠い昔から変わらない京都特有の四月の空があった。

 「徒然草」 にある 「のどやかに艶なる空」 とは、こんな風のない光まぶしい青い空をいうのであろうか。

 「カンデンデン、カンデンデン ・・・・・・」というおはやしを聞きながら、平安朝の人も見たであろう空の色や、やわらかな風を感じながら、ゆく春の無常観を感じていた。
                狂 言 堂  (重要文化財)













М 邸   地 鎮 祭

  • 2008.07.01 Tuesday
  • 21:39


この日は二世帯住宅の М邸 の地鎮祭です。

梅雨の晴れ間を選び、Мさんの長い友人である神主さんに来ていただきました。  
 

 一階が親世帯、二階が子世帯の住まい。

 なかなか平面プランが決まらず、ようやく待ちに待った地鎮祭の日を迎えました。

 住宅の密集地でもあり、プライバシーを守りかつオープンな空間を得るため、中庭案を採用しました。





                神主さんとの記念撮影

 地鎮祭には仕事の都合で息子さんが参加されませんでしたが、二人のお孫さんが見えにぎやかな地鎮祭になりました。

 神主さんとの記念写真では、地鎮祭で使った盛り土での砂遊びが楽しく、なかなか写真撮影には加わってもらえませんでした。


 ■ 一口 メ モ

 現場で家族全員が集まる機会が少ないので、この時に  建物の位置、建物と隣地境界との距離、水道やガスメーターの引き込み位置などを確認しします。

 
 













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