このブログで
豊かな住まいをつくるポイント をいくつかに分けて掲載していますが、ここでは豊かな住まいをつくるための、私なりの部位の考え方やデティールを解き明かしていきます。
居心地のいい住まいをつくる 部位 の考え方 1
開 口 部 住まいの開口部をどうとるかによって、その部屋の性格や居心地の度合いが違ってきます。開口部は、その時代や技術の進歩によっても形状が変わります。
とくに鋼製建具(アルミサッシ)が普及して開口部の形状も大きく変わりました。
そして近年高密度、高断熱志向によって、開口部の大きさも数も変化したように思います。
換気量とか採光の基準が優先され、開口部の取り方による暮らしの豊かさや、窓の楽しさが忘れられているような気がします。
開口部はその場所にどんな役割を持たせるかによって、形や大きさ、そして位置が変わります。
私の設計でいつも心がけている事は、
・ 風が心地よく通り抜けて行くような
、風の道をつくります。
・ 部屋の中で
光のリズムが楽しめる空間。
・ 中庭の樹や自然の風景を、大きな窓、小さな窓、などを使い分けて
出来るだけ
自然を室内に取り入れるようにします。
また開口部の取り方を間違ってしまうと、室内が落ち着きの無い部屋になったり、居心地の悪い部屋になってしまいますので、配慮が必要です。