学生寮 耐震補強・大規模リフォーム  設計監理

  • 2009.11.30 Monday
  • 08:46


 外壁に耐震補強の鉄骨が組み上げられ、塗装で色が付けられました。
 街中であればワインカラーやグリーン色の選択もあったのですが、学生寮ということから、全面のタイル色と同系色のあかるいクリーム色にしました。
 
 建物の耐震診断まではやっても、診断の結果、補強工事までするケースは少ないのが現実です。
 今回も、建て替え、別の土地への移転、など様々検討され最終的に耐震補強・及びリフォーム工事になりました。
 さすがに耐震補強はコストが高く、全体の工事金額の約3分の1になりました。

 しかし耐震補強をし、老朽化した設備や機能的な用途にリフォームすることによって、建物の寿命は大きく延びることになりました。

 これは住宅も同じで、まだまだ使えるのに建て替えして新築にしてしまう場合が多いのですが、思い出を残しながら補強し、リニューアルしていく方法は、環境にもまた家族にとってもいい選択肢のひとつでしょう。
           工事着工前の外観  庇が600ほど出ている
             耐震補強する部分の庇を切断したところ





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衛生陶器 「小便器 」 

  • 2009.11.17 Tuesday
  • 07:06


 住宅設計で、小便器を設置することが本当に減ってきました。
 ご主人の要求で初めの計画の段階ではあっても、いつの間にかなくなってしまいます。

 理由は掃除が大変なことと、スペースがもったいないということでなぜか収納スペースに変わってしまいます。

 この写真はリフォームですがご主人の強い要望で実現しました。
 かつての日本の住まいでは、家の象徴として当たり前だった 床の間、 縁側、客間、そして小便器などですが時代の流れで消えていきました。

 「住文化」 を考えると、それに替ってなにが生まれてきたのかというと、合理的な間取りと便利さや快適性だけということに、住まいの問題があるように思います。



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学生寮の耐震補強・大規模リフォーム工事  

  • 2009.11.13 Friday
  • 18:56


 補強鉄骨の塗装色の決定

 耐震補強の鉄骨が組み上がり、塗装の色を決める段階です。

 小さな色見本の中から、候補の色を選び塗装メーカーにサンプルを作ってもらいます。
 写真ではサンプルを並べ、すでに塗装済みの外壁や全体のバランスから色を決定します。

 サンプルを作って現場に持ち込み、決定することは住宅でも同じで雨の日や、開口部からの光りの入り方によって同じ色でもかなり違うからです。
     40cm角のサンプルを10種類ほど作り並べて選んでいきます
 
 また色の決定の場合覚えて頂きたいのは、面積効果 といってサンプルで選んでも実際広い面積になると決定した色よりも薄く感じることです。

 目の錯覚によるものですが、色を選ぶ場合は出来るだけ大きいサンプルで決める事が大切です。

 一般的に作業の効率を計るため、着工前に小さなサンプル帖で全ての部屋のクロスや色を決めてしまいますが、クライアント側を向いていない不親切な作業だと思っています。
      寮の屋上から新宿方面を見る。遠くに高層ビル群がみえる





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ホームページのリニューアル(横山彰人建築設計事務所)

  • 2009.11.05 Thursday
  • 17:19


 HPのリニューアル

夏のはじめごろから,現在のホームページのリニューアル作業をしていたのですが、ようやく完成し 11月6日 13:00 から公開することになりました。

 いままで足りなかったことを補足したり、全体的にシンプルに分かりやすい構成にしました。

 住宅設計の考え方、住いのこと、住宅情報など豊富に取り入れ、より親しみ易いホームページにしたつもりです。


 少し未調整部分もありますが、ご意見や感想など聞かせて頂けたら幸いです。




現在こちらからリニューアルしたホームページが見れます。













省エネ住宅 への道

  • 2009.11.01 Sunday
  • 08:19


 □ コラム  「省エネ住宅」 への道

 始めるにあたって
 省エネ住宅の関心が高まっています。 また国も省エネ基準の見直しや、省エネ設計で住宅ローンの金利優遇処置など、新築やリフォームも対象に普及に努めています。

 しかし、現状を見てみると住宅設計で本来目指すべく 「心も体も安らぐ家をつくる」 つまり 「居心地のよさ」 を忘れられているような気がします。

 高断熱、高気密といった性能だけを高めれば、「省エネ住宅」イコール「いい家」と単純に考えている人が意外に多いのです。

 断熱性や気密性が優れていても「いい家」 とはいえません。 家族の誰もが気持ちよく暮らせる空間にしていくことはもっと大事なのです。

 断熱性や気密性を高める事は、快適な家をつくるための必要十分条件の必要条件のひとつにすぎません。

 また間違っているもうひとつの点は、「省エネ住宅」 にするため高断熱、高気密にすることが建物の躯体 (構造)性能だけに目がいっていることです。

 つまり、太陽の光や通風そして間取りといった建物自体の工夫や自然エネルギーの利用など外構環境づくりが、設計の中で配慮されていない家が多いといえます。


 このコラムではこれ等のことを踏まえながら、バランスのとれた 「省エネ住宅」の考え方を掲載していきたいと思います。 
         吹き抜けの大きなトップライトから青空がみえます      













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