「中庭のある家」 に住んだお客様からのうれしい便り

  • 2010.05.28 Friday
  • 07:01


 昨年 「中庭のある家」 を設計し、暮らしてみての感想を頂きました。

 家の中に中庭のある家が理想ということで、設計をスタートしましたが、これまでマンション暮らしなので暑さ、寒さや植栽の手入れが唯一の心配だったと言います。

 四季を通じて暮らしての感想を、一部掲載させていただきます。

 ・・・・・・多少寒くても暑くても、家に入った瞬時から感じる吹き抜けの開放感や、トップライトやFIX窓からの光や、青空、月あかりの美しさ。 リビングから大きなガラスを通してみる吹き抜けの大きな木と緑が、絵画のようです。

 そんなかえがたい住み心地を思うと、寒暖は工夫を重ねたり、毎日葉っぱのそうじをしたり、多くの気づかいをする事も、楽しくなってくるように思います。

 建物に入ると冬でもTシャツで大丈夫な場所も多く、便利、快適すぎる事に慣れすぎてしまってエスカレートしそうな最近でしたので、住まい方、生活する事への姿勢について、考え直してみる毎日です。 ・・・・・・・

 
 お話では子どもも積極的に植栽に水をやったり、家族の会話も中庭の木の成長についての話もはずみ、また照明を消して葉っぱを通して見る月は感動するとの事でした。
 確実に新しい住まいによって、家族も暮らしもいい方向に変わっているという実感を感じるといいます。


「中庭のある家」は自然な形で家族にエコ生活を実現しているのかも知れません。
 設計者としてうれしい便りでした。

 















佐伯 祐三 展  新宿歴史博物館 

  • 2010.05.18 Tuesday
  • 09:06


下落合の風景を描いた 佐伯 祐三

 私は中学生の頃から、パリの街角やポスター、看板を情熱的に、そして荒々しく描く佐伯祐三の絵は好きでした。

代表作は30歳で夭折するまでほとんどの時間をパリで過した絵が多いのですが、今回の展示会は新宿の下落合で家族と過したわずかな時間の中で描かれた風景画の連作です。

当時住んでいたアトリエがある家は、新宿区によって保存されていますが、自宅の周りを描いた12点の連作はパリで描いた絵より、やさしさに満ちたものでした。
地元新宿区の企画だけに、大正時代に描かれた絵の横には様変わりした現在の風景の写真とマップがあって、とてもユニークな展示会でした。














多摩ニュータウン  開発の記録 

  • 2010.05.09 Sunday
  • 09:23


企画展 資料に見る多摩ニュータウン

多摩ニュータウンは都市計画決定から45年。 計画以前の集落が点在するのどかな純農家としての丘陵地は、大きく変容し高層住宅が建ち並ぶ近代的な都市へと急速に変わりました。

そして誕生して40年を迎えた今、居住者の高齢化・少子化などが深刻化してきて、社会問題にさえなっています。

たった40年の歳月でその地で暮らす家族がこんなにも変ることは、これまでの日本の歴史の中でもなかったことです。

『陸の孤島』から『夢のニュータウン』そして『巨大な実験都市』といわれる由縁でもあります。

そんな状況での展示会は、建築を設計する者として興味尽きないものでした。
     パルテノン大通りの正面にある、会場の「パルテノン多摩」の建物













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