上 棟
晴天の朝から基礎に土台を敷き、柱を立て、梁を架け棟を上げていきます。
一日のうちに設計で描いた図面の通り組みあがっていくのは、お客様も設計の私たちも感動するものです。
思い通りの空間が出来ているか、部屋の広さはどうか、夕闇せまる中見上げてあれこれ考えますが、T邸は思い通りに出来ていてひと安心です。
[caption id="attachment_855" align="aligncenter" width="426" caption="T邸 上棟式 1"]
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[caption id="attachment_856" align="aligncenter" width="426" caption="T邸 上棟式 2"]
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[caption id="attachment_857" align="aligncenter" width="426" caption="T邸 上棟式 3 "]
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上棟の段階でお客様ははじめて自分の住まいが三次元として見えてきます。
平面図や模型と違ってスケール感が全く違うので、当然平面図での想像と大きく変わってきます。
お隣の窓とバッテングしているので少し位置を移動したい。 思ったより暗いのでもっと大きな窓にしたい。 2階からの景色がきれいなので新たに窓を付けたい等々。 一生住む家ですからそれは当然のことなのです。
ハウスメーカーはじめほとんどの建設会社は契約前に窓の開口や材料を決めてしまい、上棟後の変更は出来ないか多くの変更金額が発生します。 そのことが後で後悔する要素になってきます。
私の事務所の場合、上棟が終わってから再度図面の段階で決めた窓の幅や、高さ、位置をもう一度お客様と現場で検討し、修正出来るようにしています。
時間や手間もかかりますが、この段階でしっかり現場を見るということが、完成までのプロセスにいい結果に結びついていっているように思います。