O 邸 入居4ヶ月後の訪問

  • 2013.05.28 Tuesday
  • 11:40
中庭の利用を考える    中庭の面積を2倍活用

O邸の中庭の考え方は、中庭を1階と2階の両方で有効活用したいとの希望でした。

2階は中庭を挟んでダイニングとリビングがあり、ダイニング、中庭、リビングを一体の空間として利用することができます。
二階中庭の床は、光を通す、グレーチングを全面に敷き詰めています。

一階の中庭は、子供の遊び場やご主人のゴルフ練習場として利用しています。
 


ダイニングを通して中庭が見えます。 天気のいい日は中庭で食事や、ティータイムを楽しみます。



キッチンから中庭を通してリビングがみえます。ダイニングの上部は吹抜でトップライトから光が降り注ぎ、実態の居住面積より、広く豊かに感じます。



ロフト階から見た中庭。家族のプライバシーが損なうことなく楽しめ、暮らしの幅が広がります。 中庭には将来、プラントボックスに植えられた、樹木や花、グリーンが溢れる予定です。




1階の中庭は、子供の遊び場でもあり、週末にはご主人のゴルフ練習所になります。

ゴルフクラブを振っても天井の部材に当たらないよう、現場で打ち合わせをしたことが、懐かしく思い出されます。



明るく豊かなダイニング。写真の左は洗面、洗濯、浴室の開口で、キッチンから直接行ける機能的な生活動線です。

冬でもトップライトから光が入り、光あふれたダイニングキッチンです。



玄関はシューズクロゼットが併設していますので、狭くてもスッキリ見えます。暗くなりがちな玄関ホールも中庭に面していますので明るい玄関ホールです。

天井の高さも、法的規制で多少低いのですが、天井に間接照明を設けているので、低さを感じさせません。

読書 ・ 村上春樹、  庄司 薫  を読む

  • 2013.05.17 Friday
  • 16:12
もう五月の下旬。このところ暑くもなり、五月の大型連休も遠い昔のような気がします。
連休の前半は仕事で京都。後半は故郷山形へ行き、幼友達の案内でと山里の遅い満開の桜を観てきました。 往復の新幹線や、休みの合間の時間に何冊かの本を読みました。

いま話題の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(村上春樹)と、以前読んだのですが、1969年に刊行され芥川賞を受賞した『赤ずきんちゃん気をつけて』(庄司 薫)の二冊。感想というより雑感です。



偶然ですが、「赤ずきんちゃん気をつけて」の主人公 薫(かおる)は学生運動(東大入試が中止された)時代に青春時代を送り、「色彩を持たない・・・・・・」は主人公の 多崎つくる の学生時代から36歳頃までの小説ですが、つくる のお父さんは学生運動時代ということで、つくる は、団塊ジュニアの世代ということになります。
読み比べてみて、社会や時代も大きく変わり、学生気質も 当然異なりますが共通している部分や不変と思われるところもあって興味深かった。

いつの時代も青春時代は、悩み、迷い、背伸びは共通していますが、「赤ずきんちゃん・・・」の主人公 薫 は、時代が高度成長期や大学の変革の可能性を含め、極めて自由に楽観的ではあるが時代の状況に左右されることなく、ある面では自立したメッセージが伝わってきました。この時代の将来に期待感が溢れていたということも背景にあるでしょう。

しかし 多崎つくる が過ごすこの時代は、時代の閉塞感の中で、かつての時代には見られなかった精神的な葛藤、心の病気、複雑な人間関係などが外ではなく、個人の心のなかに向かって蓄積されていく。
多崎つくる の場合は高校時代親密に付き合っていた4人の親友から突然に絶交され、死に至るほどの精神的な傷を負い、36歳になってもそのトラウマから抜け出ることが出来ない。
絶交された原因を突き止めることがトラウマから自由になることだと思い、巡礼の旅に出ます。

巡礼の旅に出ることや、自信と勇気を持って大事な人(女性)にぶつかっていくことの大切さを教え、背中を押してくれる人がそれぞれ女性だったということが、この時代を感じさせました。
二冊の小説に共通している、最後に人の心を救うのは愛ということも素直に共感できました。
ある意味では自己再生の小説と言ってもいいかもしれません。

余談ですが 多崎つくる の職業設定がが建築設計技師ということや、小説の舞台が名古屋ということが、内容がシンプルなだけに読み終わるまで考え続けました。登場人物も少なく、流れが明解な分だけ、より村上ワールドの世界を楽しめました。

 

室内に中庭(インドアガーデン)のある家

  • 2013.05.08 Wednesday
  • 10:16
インドアガーデンのある家

高台にあるK邸は、設計の最初の段階から、中庭が希望でしかも、住まいの中に作りたいとの希望でした。

夕食が終わった後や、ブランチなど中庭のテーブルにスムーズに移動し、照明を絞り外の景色や星空などを楽しみたいとのことでした。



東側の窓とトップライトから、圧倒的な光の量が降り注ぎます。風は東から入って西側の窓や、ダイニングのトップライトから抜けていき気持ちのいいエコな住まいです。

この空間には、コンテナボックスに入った吹抜に負けない樹木が入る予定です。 緑の葉の先にFIX窓を通して美しい遠景がみえます。
左の窓は寝室の窓で、ベットで横になりながら、中庭の緑を見ることが出来、緑と豊かな空間を楽しむことができます。






左側の壁から突き出た箱は、プラントボックスで花や、緑の蔦が入り、横の照明によって美しく浮かび上がります。




この写真はリビング・ダイニングから中庭を見ています。リビングの空間と一体になり、子供が走り回ってもキッチンから子供の様子が全て分かります。



引越し前の写真ですが、トップライトからの光が降り注ぐ中庭には大きな樹木が入り、夜は日中とは異なる素敵な空間になるはずです。

中庭を中心に部屋がならびます。ダイニングの上部は、トップライトがある吹抜を挟んで子供部屋があり、吹抜を通して子供の気配が分かります。
キッチンの横に階段があり、子供が二階へ行く時は必ずリビングとキッチンの横を通るので、家族とのコミュニケーションが自然に生まれます。



 

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