M・I 邸 新築工事  狭小地に地下室を作る 

  • 2013.08.25 Sunday
  • 11:49
狭小地 の 掘削工事 

M・I 邸は一般的に「旗竿敷地」といわれる敷地で、建物を建てられる面積はかなり厳しい。しかも地下室を作るための型枠をつくるため、隣地境界いっぱいの作業でした。



敷地の一部。 



ブロックの塀ぎりぎりに、H鋼を打ち込んでいきます。






今年は集中豪雨がたびたびあり、ポンプで水を排水しながらの工事です。



約4・5Mほどの深さになります。

東京はますます土地が狭くなり、限られた敷地で面積を増やすためには、地下を作るか上に伸ばすかのどちらかになります。
しかし、上部は斜線制限や高度制限があるため、地下を作るケースが多く、また隣地境界いっぱいの工事が増えています。ハウスメーカーでは出来ない工事かもしれません。





京都 五山の送り火 「大文字」

  • 2013.08.18 Sunday
  • 19:09
 夏の風物詩 五山の送り火「大文字」

京都の夏をいろどる風物詩「大文字」焼きが16日行われました。
この日も37度以上の猛暑で、日中の打ち合わせが終わり、ビールを飲みたいところを、ぐっと我慢し、夜8時の点火を、この日は銀閣寺の近くで(大文字山の登り口の近く)観ることにしました。
五山の送り火は、お盆の精霊を送る宗教行事で、京の夏の終わりを飾る行事でもあります。毎日がうだる暑さが当分続き、早く涼しくならないかと思いつつ、去りゆく夏に淋しさも感じました。



点火した直後。間近なので燃える煙が見えます。



夜空に浮かぶ燃え盛る「大」の字を観ながら、この一年で亡くなった親しい何人かの方を想い、偲びました。数百年続くこの宗教行事も、地元の人だけでは人手が足りず、ボランティアの方々の協力がないと維持出来ないとのことです。


「狭小住宅」 と 中庭 ・ すき間 O (ゼロ)工法

  • 2013.08.14 Wednesday
  • 13:08

「 狭小住宅」 中庭 ・ すき間 ゼロ 工法 について

狭小住宅はいつの時代でも根強い人気があります。
狭くても自分なりのこだわりの家を持ちたい。マンションを購入するより同じような金額で狭い土地を探し、自分の土地に住みたい。等々。

理由は様々ですが、土地が見つかりいざ建物を建てる時になって、自分の思う設計プランが設計側から提案されず、悩んでいる方が多いようです。

近年そんな相談も多く、設計プランを拝見する機会も多いのですが、希望する部屋数はかろうじて満たしているものの、太陽の光や風通りも悪かったり、また狭小住宅だからこそ小さくとも中庭が欲しいのに無かったりします。

私の事務所では、狭小住宅にこそ小さくともほっと出来る中庭は必要と考えますし、これまで設計に組み入れてきました。

中庭を作ろうとする、設計の工夫も大切ですが、手段の方法のひとつとしてすき間ゼロ工法も有効な方法です。
この工法は、一般的に隣地境界から、仮設足場や外壁の作業スペースとして建物を400以上離す事が多いのですが、隣地境界線上まで足場なしで建てることが出来る工法です。

現在進行中の京都の住宅でも一面(東側)を行いましたが、狭小住宅のように面積が狭い場合は、特に有効です。
設計では道路に面する以外の3面をすき間ゼロにしなくても、2面かあるいはそれぞれ150ほど離し、節約した空間を中庭の面積にあてるなど、近隣の状況や太陽の採り入れ方に合わせて、判断するようにしています。


下記は京都の住宅A邸の工事をしていて、すき間ゼロを数多く施工している株式会社徳永建設のHPの一部です。        


 



 東京でもすき間ゼロ工法は施工していますので、平面プランで納得がいかない方やすき間O(ゼロ)工法に興味のある方は、設計プランを含めご相談下さい。                

京都 旅館 炭屋の中庭

  • 2013.08.11 Sunday
  • 14:38
京都の和風旅館の有名な老舗は、「柊家」「俵屋」「炭屋」ですが、どの旅館の部屋にも坪庭(中庭)があって街中とは思えない静けさと格調を持っています。

「炭屋」は私の好きな建築家、吉村順三氏の設計で(増築部分)スケールで測ると様々な発見があって楽しく、時間を忘れます。

写真は「炭屋」の部屋の前の坪庭や廊下部分から見た坪庭です。





坪庭の奥行きは、スケールで計ると1mと少しですが、建物に奥行きが出て、1日の疲れが忘れるような良い感じですね。塀の足元の黒瓦が空間を引き締めています。



何回も増改築を繰り返していますが、ガラスブロックを使う感覚が面白い。





暑い夏を少しでも涼しく見えるよう、障子から葦簀の建具が入ります。外のスダレもいかにも涼しげです。


伝統ある老舗旅館はとても好きですが、心配しているのは古い木造旅館は近年の耐震基準に合わなくなってしまい、耐震基準に合わそうとすると、膨大なお金がかかってしまうことです。

そのために意に反して旅館を閉めてしまうケースが、今後増えていくのではないかということです。老舗旅館に限らず、料亭やお茶屋さんなども同じで、京都の街中や路地に入った建物の変わり様を見ると、とても心配です。




 

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