京都、宵山、祇園祭・金沢、敷地調査、21世紀美術館

  • 2015.07.26 Sunday
  • 15:31

宵山・祇園祭、金沢・21世紀美術館

 毎日猛暑が続いていますが、昨年から祇園祭は前祭りと後祭りに分かれ、24日は後祭りの日。23日から関西に出張し、大阪、京都、金沢を駆け足で回ってきました。

祇園祭は山鉾巡行より,前の晩の宵山のほうが情緒があって好きです。この日訪れたのは夜10時ごろだったので、人通りも少なく静かだったのですが、それだけにコンチキチンの音色をしみじみと聞くことが出来ました。

翌翌日の山鉾巡行は四条通りと河原町通りの交差点で見ました。最高温度35度の中絢爛豪華な山鉾は、ビルの谷間を浴衣を着た町衆の曳き手や,演奏する人が鉾の上にのって必死で奏でています。各街筋ごと鉾が建つこのお祭りは、京都の街に住む町衆のお祭りだと思いました。 この鮮やかな色彩の山鉾は、かつての時代、京都の街が瓦屋根だった時はさぞかし美しかっただろうと思いました。上の写真は,有名な町家「吉田屋」で祇園祭のの間は道路から見えるところに、屏風や由緒ある着物などを飾ります。以前祇園祭は別名「屏風まつり」ともいい、各町家では様々な屏風や家宝を飾り、そぞろ歩きながら楽しむという風情あるお祭りでしたが、いまは数えるほどしか少なくなりました。吉田屋では中庭がある座敷や二階の部屋を開放しお酒と調理を食べながら、静かに哀愁を帯びた音色を楽しみます。 京京都から金沢には敷地を見に行き、21世紀美術館を訪れました。東京から金沢の『九谷焼』を求め金沢にアトリエと自宅を設計するお客様の敷地を見て、そのあと美術館 を訪れてきました。 ここの美術館は、金沢市の中心に位置し、美術館建築としては珍しい円形のデザインです。 設計はSANAA。私は何回か来ていますが、いつ見ても水平性を強調し、透明感があり市民に開かれた開放的な美術館です。美術館らしくない美術館というのでしょうか。この日も子供連れの親子や、学生など多くの市民の憩いの場としての美術館が定着しているようでした。

O・M邸新築工事 造作工事

  • 2015.07.13 Monday
  • 13:10

 O・M邸新築工事 造作工事

上棟が終わると本格的に大工さんが入り造作工事や、屋根工事、防水工事と多くの職人さんが入ってきます。上棟時の上棟式はいわば職人さんがこれから、気持ちを引き締めて工事の無事完成を祈念するお祭り的な要素も持っています。

屋上庭園のための下地貼り。中庭の屋上開口が見えます。 中中庭から上部を見る。太陽の動きによって日差しが変わり、ドラマチックです。 鋼鋼製建具が入る前の開口部です。天井の下地が見えます。この段階あたりから電気配線工事が入って来ます。

Y邸新築工事 造作工事

  • 2015.07.06 Monday
  • 12:07

Y邸  新築工事 造作工事

上棟のあとは本格的に造作工事が始まります。今まで検討中だった部分も内装や照明、外構などを除き、この段階で決定をしていきます。メーカーや他の建物と注文建築との違いの大きなところは、事務所の場合、工事の進捗状況に合わせて、ある程度変えていける柔軟性があるということでしょうか。上棟のあとは様々な職人さんが入ってきます。 2階から見た中庭部分。真ん中の土の部分にシンボルツリーが入る予定です。 構構造体の柱、梁は必要以上に気をつけます。国産材を使用しています。 ここれまで打合せの場所は事務所がほとんどでしたが、上棟を期に現場での打合せが多くなります。 造造作工事は、最初に鋼製建具、屋根工事などをかためる所から入っていきます。

小説「火花」、演劇「おもろい女」

  • 2015.07.03 Friday
  • 19:08

 小説「火花」、演劇「おもろい女」

いま、話題の小説「火花」。著書は漫才コンビ「ピース」を組んでいる又吉直樹氏。

「おもろい女」は藤山直美主演で日比谷のシアタークリエで上演され、6月30日で終わりましたが、新聞の劇評が良かったので楽の日に観てきました。

火花」は野心を持った若い漫才師が栄光を求めて努力するが、挫折を味わう青春小説。 印象に残った言葉「芸人のパンチは殴れば殴るほど人を幸せに出来るねん」 芸に対する向き合い方や考え方を文章の中で、読者に納得出来るように書く筆力はかなりのレベルと思いました。 (三島由紀夫文学賞を逃したものの、芥川賞候補とも言われています) 「おもろい女」は、昭和初期の上方漫才で一世を風靡し、36歳の若さで没した女性漫才師、ミス・ワカナがモデルを藤山直美が演じた。「漫才」草創期の開拓者から絶頂を極めたものの、自身が破綻し急逝してしまう。ワカナが生きた時代と、現代に生きる漫才師とでは、 それぞれ時代は違うものの、共通していることは、芸人として生き、芸を極めていこうとする中で、一番の敵は自分自身の中にあるということでもある。もがき苦しみながらつかむ栄光は、努力や才能だけではなく、生きた時代にも大きく人生が左右されるということも真実かも知れないと思いました。同じ時期にふたつの上方漫才の人物像に触れたことで、今後漫才をみるときには、今までと違った見方ができるかもしれません。

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