世界でただひとつの我が家のつくり方

  • 2019.10.23 Wednesday
  • 17:56

                      第四回   世界でただひとつの我が家のつくり方

                  ーハウスメーカー、工務店、建築設計事務所のどこに頼んだら実現できるかー

 

地震に強い家、気密性、断熱性といった機能性を高める工事は、ハウスメーカー、工務店、建築設計事務所のどこでも可能です。機能性だけを求めて満足できるのであれば、どこでも良いかもしれません。しかし、「世界でただひとつだけの我が家」を創るのは、建築設計事務所しか対応できないと断言できます。なぜ無理なのか説明します。

 

■ ハウスメーカーが対応できない理由。

規格化された住宅をつくる会社だからです。柱、梁といった構造材(通し柱、土台、梁など家の骨組み)やその他の部材など、コストを大幅に抑えるため、大量生産できるよう規格化されています。(規格以上に天井を高くしたい、必要なところにトップライトや吹き抜けをつくりたいは、規格から外れるので自由にできません。もし場所によってできても大幅な追加見積もりになります。)

 

それではなぜハウスメーカーの多くは、「自由設計」と言っていますがなぜでしょう。

規格化された部材である以上、「決められた範囲の自由設計」であり、最大公約数的な住宅になってしまいます。自由設計といいながら、平面プラン(間取り)を進めていくと様々な規制があって、完全な自由設計でなく、設計の自由度が大幅に制限されるのに、なぜ素人のお客様が誤解するような言い方をするのでしょうか。それは、お客様を囲い込む営業が先行していると思います。お客様が、思ったほど自由にならないと気が付くのは、設計が進んでからでないと見えてきません。

 

ハウスメーカーの企業体質、住宅に関しての考え方。

企業である以上、きれいごとを言っても効率の良い利益の確保が最優先です。それ故、住宅を「商品」として扱い、効率化と工期の短縮を掲げているため、設計者がお客様と十分な時間をかけて住宅をつくりあげていくことは、会社の体質上ありえません。ハウスメーカーの設計者は、会社の方針である効率、スピード、契約先行の枠を外れることはできません。設計者として許せないことですが、お客様の敷地を見にも行かず、グーグルマップの映像から設計する例も多いと聞きます。

 

■ 工務店が対応できない理由。

地元を中心に地元密着型が多く、会社として設計施工を謳っていますが、施工が収益源ですからお金を生まない設計部門は立場も弱く、間取りやデザイン面も会社が工事がやりやすい、無難なものを指向します。設計部門を持っている工務店と設計者がいない工務店もあり、その場合は外部の設計者に依頼し、お客様と打ち合わせをします。また素材や設備面でも、会社にとって仕入の掛け率の良いもの使って利益を出していることもあり、設計者もあえて新しい考え方や、素材を使うことにはかなり消極的です。

上記の企業体質から見ても、設計者がお客様と十分な時間をかけ、自由に提案やアイデアを出し「世界でひとつだけの我が家」をつくりあげることは無理といえます。

 

 建築家・設計事務所

建築設計事務所の場合なぜ「世界でひとつだけの我が家」を創ることが出来るかというと、『完全な自由設計が可能ですし、お客様が希望するどんな『工法(木造、鉄筋コンクリート、鉄骨造、混構造)や仕様(材料、素材、設備)も選択可能』です。

ハウスメーカー、工務店が、設計効率と利益優先を掲げているのにたいして、建築設計事務所が最優先するのは、『お客様の暮らしに合った、理想的な生活の実現』です。そのために設計のスタートの段階から、家という形にするまで、お客様に寄り添い、設計者が納得のいくまで時間をかけます。そこに、お金では換算できない価値がうまれ、「世界でひとつだけの我が家」がうまれると考えています。

 

 

次回は最終になりますが、建築設計事務所もたくさんありますし、建築設計事務所の看板を掲げていても住宅が得意、不得意や、大きい建物を中心に設計している事務所もあります。自分の家族にあった建築家・設計事務所を何を基準にして選べばいいかを考えてみたいと思います。

 

※ ご質問、ご相談はメールでお受けします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界でただひとつだけの我が家のつくり方

  • 2019.10.21 Monday
  • 14:37

                第三回    世界でただひとつだけの我が家のつくり方

            ーハウスメーカー、工務店、建築設計事務所のどこに頼んだら実現できるかー 

 

家族で考えた、どんな暮らしをしたいのか、家族のこだわり、ライフスタイルといった様々な要望や暮らしのイメージを伝え、相談し、そして家という形にしていくのは、設計者です。設計者は極めて大きな責任を持ち、お客様との最初の打ち合わせから、平面プラン (間取り) そして住まいの形にしていくまで、一般的には次のようなプロセスをたどることになります。

              ,客様から時間をかけて、暮らしのイメージを丹念に聞き取ります。

 

             ◆‖任噌腓錣擦ら、設計者なりのお客様の「家族像」を読み取ります。

 

              提案やアイデア、そして敷地の特性や環境を考えながら打ち合わせを

               重ね、スケッチ、模型などで設計者なりのイメージを固めていきます。

 

             ぁ〕徊昌項やアイデアをさらに膨らませながら、設計者と二人三脚で、

               暮らしにピッタリ合った、平面プラン (間取り) をつくりあげていきます。

 

         私の事務所では、この段階でお客様にA、B案の二つの案を提案します。その理由はたとえば富士山に

         登る場合いろいろな登るルートがあるように、様々な角度から検討した平面プラン (間取り) を提案し、

         お客様が検討しやすく、イメージが膨らむようにしています。もちろん設計コンセプト(概念)は同じです。

 

 銑い領れは、お客様から最初にお話を受けてから、住まいの形になるまでのプロセスですが、家づくりを頼む会社によって、企業体質的にしばりや規制があり、設計者が自由にできない会社は、「世界でひとつだけの我が家」はつくることができません。この部分はなかなかお客様には分からなく、見えてこないところでもあります。

お客様は、設計者は家づくりのプロで一級建築士だから、どの会社の設計者も同じと考えている方も多いのですが、中身は企業体質によって、設計の取り組み方も、設計者自身の家に関する考え方も、全く違うということを認識してください

 

 

次回はどこに頼んだら「世界でひとつだけの我が家」をつくることができるか、具体的に会社の体質、企業方針、設計者の立場を含め考えていきます。  次回掲載予定は10月23日(水)です。

 

 

※ ご質問、ご相談はメールでお受けします。

 

 

 

 

 

 

世界でただひとつだけの我が家のつくり方

  • 2019.10.18 Friday
  • 18:37

                       第二回    世界でただひとつの我が家のつくり方

                −ハウスメーカー、工務店、建築設計事務所のどこに頼んだら実現できるかー

 

失敗や後悔する8割以上は、どこを選ぶかの選択の基準と優先順位の混同にあります。そしてそれは「いい家」はどんな家かの認識が間違っていることから起こります。

一般のお客様が思っている 「いい家」とは、・地震に強い家、・気密性・断熱性、・防犯性や・システムキッチン、床暖房など最新の住宅機器、・太陽光発電、のように機能性を完備した家がいい家と思いがちです。しかし、これらの仕様を全部そろえても「いい家」にはなりませんし、ましてや 「世界でただひとつだけの我が家」 になるわけではありません。

これらの機能はとても大切ですし、暮らしを便利、快適にしますが、「いい家」の必要条件の一つにすぎません。また個性的な建物の外観や、収納がたくさんある家も魅力的ですがこれも必要条件の一つです。

それでは何が家にとって必要かというと、住まいに命(いのち)を与えるのは 『住まいに、いかに家族に合った暮らしを反映させるかといったソフトの部分がしっかり考えられ、それが完成した家に反映されていて、はじめて「世界でただひとつだけの我が家」になるのです。

お客様が家づくりの最初に検討し行動することは、住宅展示場に行くことではありません。次のことをご夫婦、あるいは子どもさんを交えて話し合ってください。

                  _搬欧箸匹鵑癖襪蕕靴鬚靴燭い里。

                 ◆_搬欧蚤臉擇砲靴燭い海箸筺家族のこだわり。

                  どんなライフスタイルを望んでいるのか。

 銑を話し合い 「我が家の暮らしのイメージ」 を家族で確立することが家づくりの最初の段階において、優先順位の第一と考えます。 外観のイメージ、部屋数、収納、設備などの検討の前に話しておきたい大切なことです。

 

 

次回は、家族で考えた、暮らしのイメージを誰に伝え、相談するかを考えていきたいと思います

第三回掲載は、10月21日(月) の予定です。


※ ご質問、ご相談はメールでお受けします。

 

         

 

世界でただひとつの我が家のつくり方

  • 2019.10.17 Thursday
  • 16:37

                                          第一回          世界でただひとつの我が家のつくり方  

                           ーハウスメーカー、工務店、建築設計事務所のどこに頼んだら実現できるかー

 

家を建てる『動機』は・子どもの勉強部屋をつくりたい。・お父さんの定年まで住宅ローンを完了したい。・夫婦で終の棲家をつくりたい。・こだわりのライフスタイルを実現したい。など様々です。

しかし、『どんな家に住みたいですか』という質問には、誰もが「世界でただひとつだけの我が家」を建てたいという思いは共通しています。しかし、実現できない人が実に多いのです。なぜでしょうか。

 

振り返ってみて、人生にとって大事なことを決めるのに、意外に十分な知識や経験をもとにした決断をしたいと思っても、出来ないことが多いのではないでしょうか。職業の選択、就職、結婚、そして家づくりにしてもそうです。

誰もが一生一度の家づくりを、十分な準備時間と知識を蓄え、取り組みたいと思っているはずです。しかし、現実はどんな住まいが自分の家族にとって望ましいか、という基本的なことを問いかけたり、相談する相手もないまま、ある日突然家づくりが始まり、あれよあれよと進行し、こんなはずではなかったと後悔や、悔しい思いをする家族が多いのです。

しかし、振り返ってみてその時々の決断、判断は全て自分で行ってきたため、その怒りをどこにぶつけていいかわからないまま、最終的に一般的な普通の家でもいいかと、あきらめてしまう方がほとんどです。

 

失敗や後悔の原因は、私の経験から申し上げますと、意外にも家づくりスタート段階の、ハウスメーカー、工務店、建築設計事務所の中でどこに頼むかという検討段階にあると言えます。

理想を高く掲げて、「失敗しない、後悔しない家づくり」をして頂きたい。そんな願いを込めて、何回かに分けて掲載します。

 

※ ご質問、ご相談はメールでお受けします。

 

建築家から見た千葉災害

  • 2019.10.02 Wednesday
  • 10:53

 

ご報告

台風15号による千葉災害を、ユーチューブ 建築家に聞く「千葉災害」 としてアップしました。見て頂ければと思います。

 

 

台風15号は9月9日午前5時ごろ、千葉県千葉市に上陸し、最大瞬間風速57・5Mが記録され、9日の段階で千葉県で63万棟の停電、家屋の被害は全壊、半壊、一部損壊を含めると1万1000件を超えました。今回の台風の大きな特色は、長期にわたる停電と、広範囲にわたる家屋の災害ではないでしょうか。

様々な教訓を残した台風15号について、 今後のオール電化住宅の考え方、災害に強い家づくり、建築基準法で定めるの耐風等級、風に強い家の形状などを説明しています。

 

  

      

 

 

U邸新築工事

  • 2019.09.25 Wednesday
  • 13:33

U邸新築工事 仕上げ工事

 

2階がリビングダイニングです。1階から2階に階段を上がると直接リビングの空間です。廊下がなく廊下面積ゼロですので壁もなく開放的な空間です。階段の上部にはトップライトがあり、暗くなりがちな階段ですが一日中光にあふれています。

 

    階段の左側はご主人の書斎でその奥がトイレです。トイレもリビングの一角にありますが全く違和感はありません。廊下がないので床の広がりが感じられます。

   2階から3階に行く途中にニッチがあります。手すりも兼ねられますが、アクセサリーやお花を置いても殺風景になりがちな階段のアクセントになります    2階リビングの一部天井が吹き抜けでリビングの床からは高さが5・5Mあり気持ちのいい空間です。将来3階の増築も可能なように梁を2本設置しています。奥に見えるトップライトは階段上部のトップライトです。

2階リビングルームに家族のだれもが使うスタディーコナーがあり、そのコーナーの一角に手洗いがあります。子どもが勉強や遊びの後に、手を洗うのにとても便利です。

我が子を「ゲーム依存」、「引きこもり」にさせないために  一建築家の提言 4

  • 2019.09.05 Thursday
  • 18:18

■ 第四回 『ゲーム依存、引きこもり』にならない子ども  −多機能(たきのう)空間と間取り

 

 これから家を建てられる方に、何が一番大切にしたいですかという質問に、多くのお客様は「リビングルームでの家族だんらん」と答えられます。しかし家が完成してもホームパーティーや家族だんらんは期待した通りには、実現していないようです。

 前回同じリビングルームでも会話のしやすい間取りと、しにくい間取りがあると記しましたが、会話がしにくい間取りとはどのような間取りでしょうか。

 〇劼匹發竜鐓貊蠅ない。◆リビングに物や家具が多すぎる。 食事とテレビを見る以外、他の行為ができない。

 会話が自然に成立しやすい間取りをどう作っていくのか、それはリビングダイニングが広ければ良いというものではありません。家族それぞれの居場所があり、会話が弾む要素を持った空間をここでは『多機能(たきのう)空間』と呼びます。多機能空間とは、家族一人ひとりの様々な行為を包み込む空間と言ったらいいでしょうか。食事、テレビを見る以外に、子どもの勉強や遊びのコーナー、父親の晩酌や仕事の残り。お母さんのパソコンや読書や趣味といった行為がリビングルームという一つの空間の中で何の障害もなく、自由に行える空間を言います。こんな空間の中で初めて子どもも親も自分の居場所を見出すことができます。

 父親がテレビを見ていたら、家族もテレビを見ざるを得ない家具のレイアウトや配置であっては、子どもは食事が終わったらさっさと自分の部屋に行ってしまうことが多くなるでしょう。リビングルームの中で、どこにどんな家具や装置を整えるかはその家族によって様々です。できればダイニングキッチンとリビングルームのレイアウトと子ども部屋、親の寝室の生活動線は設計者の手を借りたほうが賢明です。人の動きによって変化する情景や、この椅子に座ったらなにがどのように見えるかは、心理学的な要素が必要だからです。設計者は家族と打ち合わせを重ね、家族像を読み取り、その家族にふさわしい空間を設計図に落とし込んでいきます。(この作業は住宅を商品として扱うハウスメーカーではなく、建築設計事務所でなければ無理でしょう。)

 統計によりますと現在の日本の家族の会話時間は、世界50か国では最下位ですし、夫婦の会話時間も一日30分間を切っています。その原因の一つとして先に述べたこともありますし、それ以上に親が会話の重要性を自覚していないことにもよります。

 

 これから家を建てようと考えている方には、ぜひ考えていただきたいことがあります。家を建てるとき、外観やデザイン性を最優先する方が多いのですが、過去を振り返っても、その時代、時代によってデザインは変わりますし、5年から10年後には外壁の素材や流行の色合いも変わってきます。誰もが「世界で一つだけの我が家」を作りたいと望みますが、それはデザイン性に求めるのではなく、その家族の暮らしに合った、また会話が自然に生まれる居心地の良い、家族の絆が強くなる家が、「世界で一つだけの我が家」なのだと思います。

 

※ 文中においてのご意見、ご質問、間取り等のご相談はメール、FAX(03 3348 2829)にてご連絡ください。

 

■ 第一回から第四回まで読んでいただきありがとうございました。 第一回からアクセス数が多く、関心の高さが伺えました。

第四回については平面プランも掲載しながら説明したかったのですが、ブログでは真意が伝わりにくいので、掲載するのをやめました。  「世界で一つだけの我が家」の設計含め、個別に対応させていただきますので、ご連絡ください。

 

【問い合わせ先】横山彰人建築設計事務所

我が子を「ゲーム依存」、「引きこもり」にさせないために  一建築家の提言 3

  • 2019.08.13 Tuesday
  • 16:51

■ 第三回 『ゲーム依存症、引きこもり、にならない子ども』  −生活動線と親子のルール  −

 

 前回は、子どもが「ゲーム依存」、「引きこもり」にならないためには親と子の信頼をベースにしたルール作りと、会話が自然に発生しやすい環境、つまり家の構造や間取りが大切と記しました。まずルール作りから考えてみますと、子供の成長過程で、どんな親と子のルールを決めたらいいのでしょうか。子どもの精神年齢や性格によってルールも変わってくると思いますが、下記のことが有効ではないかと思います。

 ^貽のゲーム時間を明確に決める。 (30分とか1時間とあらかじめ決めておく)

◆.押璽犁,鯢屋に持ち込まない。   (ゲームをやる場所はダイニングかリビングと決めておく)

 ゲーム機を置く定位置を決める。   (リビングとかゲーム機の置く定位置を決める)

ぁ.押璽爐硫欟發蓮○までと決める。 (課金をあらかじめ決め心のブレーキをかける)

 親と子どもの間では、一度決めた約束を破ったらペナルティを課すことも考えてよいと思います。また子どもはほかの子がゲーム機を持っていれば当然ほしがりますが、親の方針として、ゲーム機を持たなくても生活に支障がない間は、できるだけ持たさないようにするという考えがあってもいいように思います。

 これは子ども部屋の与え方とも共通しています。子どもは物心がつくと自分の部屋をほしがりますが、、子どもの成長の度合いを測りながらどの時期に、どんな広さの部屋を、どんなルールを作って与えるかは大切です。しかし、親の役目としてもっと大切なことは、現実の生活にはワクワクすることがたくさんあることや、夢や創造性のあることに目を向けさせることなど、ゲーム以外の楽しみを子どもと共有していくことによって、間接的に「ゲーム離れ」を誘導することのほうがもっと大切ではないかと思います。

 

 子どもにとってゲーム依存がより深刻な問題として考えられるのは、発達段階の子どもの脳は、成人よりもゲームの刺激をダイレクトの受けやすいので、ゲームのプレイ時間をコントロールすることが困難であることが指摘されています。自分で制御できなくなった子供が、引きこもりになっていきます。ゲーム依存症は歴史の浅い病気であることから、治療の手当てが遅れていることも事実です。それだけに家庭の中で親が子どもとの間で、ゲーム機の取り組み方を真剣に考えておく必要があります。

  次回、第四回は、家族の会話が自然に発生しやすいリビングダイニングのありかたや、リビングダイニング、子ども部屋、親の寝室の動線について考えてみたいと思います。

※ 文中においてのご意見、ご質問、間取り等のご相談はメール、FAX(03 3348 2829)にてご連絡ください。

 

【問い合わせ先】横山彰人建築設計事務所

 

 

 

我が子を「ゲーム依存」、「引きこもり」にさせないために  一建築家の提言 2

  • 2019.08.06 Tuesday
  • 12:49

第二回 『ゲーム依存症、引きこもり、にならない子ども』 ー生活動線と親子のルール 

 

 私は子どもの「ゲーム依存症」や「引きこもり」は、親子の会話と家の環境がキーワードと考えています。たとえばパチンコは18歳から、アルコールとタバコは二十歳からと年齢制限がありますが、ネットやゲームに関しては〇歳から接している子供も多くいます。

 年齢制限がないことは、それだけ依存症になりやすく、危険度も高いことを意味しています。幼児の子育ては家庭の責任が全てですから、家庭教育がいかに大切かがわかります。

 子供の成長過程で子供がゲーム依存症や引きこもりにならない子どもは、家庭でどんな過ごし方をしているのかを見ると、私は下記の 銑に記載したことに尽きると思います。

 /欧襪箸しか自分の部屋に行かず、いつもリビングダイニングルームで家族団らんの中で過ごしている子ども。

◆_搬加弔蕕鵑両譴任△襯螢咼鵐哀襦璽爐如⊆分の居場所がある子ども。

 家が好きで家族と一緒にいるのが楽しくて、家族との会話、コミュニケーションが多い子ども。

 上記の子供と親の関係は、自然に育まれるわけではありません。常に子供の成長を見ながら、居場所をつくってあげたり、親が意識して子どもとの信頼関係を築いていって初めて可能なのです。

 子ども部屋にしても、子ども部屋を与えるだけでは精神的な自立をしていくわけではありません。子供の成長を見ながら、与える時期、広さ、子ども部屋の占める位置を考え、与えることは大切です。与えたら親の役目は終わったとばかり放置してしまう場合が多いのですが、しっかり見守っていくことで、子どもは徐々に自立していきます。

 暮らしを営むには、その家族の様々なルールがあるはずです。子供の成長過程で、ゲーム依存や引きこもりにならないルールを幼児のうちから決めておくことが大切です。(具体的な親子のルールは次回掲載します)

 子ども部屋の位置と親子の会話時間

 また親子が一緒に過ごす家族だんらんの場はどんな場であればいいのでしょうか。リビングダイニングが、家具や物でいっぱいで足の踏み場もなかったら、子どもは食事が終わったら自分の部屋に戻ってしまうでしょう。当然居場所を見出すこともできません。またリビングルームと子ども部屋が遠く離れていたり、玄関から直接親の目に触れず、自分の部屋に行ける間取りであればどうでしょうか。この場合は間違いなく親子の会話時間は少なくなります。子どもがいつ帰ってきたか、いつ出て行ったか、出入りが分からない部屋であれば、ゲーム依存も引きこもりも、親が気が付いた時には手遅れになってしまうケースが多いのです。

 このように親子の会話時間と触れ合いの時間は、家の構造や間取りと深い関係があることが分かります。

 

次回第三回目は『ゲーム依存、引きこもり、にならない子ども』 −生活導線と親子のルール  −

 

※ 文中においてのご意見、ご質問、間取り等のご相談はメール、FAX(03 3348 2829)

 

【問い合わせ先】横山彰人建築設計事務所

我が子を「ゲーム依存」、「引きこもり」にさせないために。 一建築家の提言

  • 2019.07.29 Monday
  • 10:59

 我が子を 『ゲーム依存』、『引きこもり』  にさせないために  一建築家の提言

 

 元農林水産事務次官が長男(44)を刺殺した事件は、オンラインゲーム「ドラゴンクエストX」に耽溺し、定職に就かず引きこもり状態でした。相次いで、引きこもり状態の男が起こす事件を見て、「ウチも他人事じゃない」と思っている家庭が日本中たくさんあるはずです。

 厚生労働省によれば、現在日本でオンラインゲームを含めた病的なインターネット依存が疑われる中高生の数は、推定九十三万人と過去五年間で倍増していると言います。特に若者を中心にゲーム依存の問題は、さらに拡大し深刻化していくと予想されます。ゲームにはまってしまうと部屋にこもりきりになり、学校に行かなくなり、親が注意すれば暴言、暴力といった問題行動を起こし、やがては大切な自分の人生を台無しにしてしまいます。

 九年ほど前、私の著書「子供をゆがませる間取り」(情報出版センター), 「危ない間取り」(新潮社)を出版しました。犯罪者の家の間取りを掲載し、間取りから見えてくる親子の関係性や、子ども部屋のありかた、親子の会話の重要性を問題提起しました。

 ゲーム依存症や引きこもりの症状に、精神科の医師や、専門家の識者は共に改善の対処方法や、「これが有効だ」という確固たる治療法は今のところないといい、問題の深刻さを伺うことができます。そして唯一改善させ治療に結び付ける手だては、本人との話し合いではなく「家族との対話」だと指摘しています

「ゲーム依存」や「引きこもり」の重要なキーワードが「親子の会話」なら、親子が会話をしやすい住居空間も当然大切になってくるはずです。家の構造や間取りの良し悪しによって、会話の成立しやすい間取りと、しにくい間取りがあることを長年の設計経験で確認しています。今回の一建築家の提言は、住居空間をつくるプロの立場から、ひとつの提案ができるのではないかということが動機になっています。何回かに分けて掲載していきます。

 

次回、第二回目は 『ゲーム依存症、引きこもり、にならない子ども』 ー 生活動線と親子のルール ー

 

 ※ 文中においてのご意見、ご質問、間取り等のご相談はメール、FAX(03 3348 2829)にてご連絡ください。

 

【問い合わせ先】横山彰人建築設計事務所

 

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