外壁材 について

  • 2011.12.05 Monday
  • 11:10
 外 壁 

外壁材は大きく分けると塗り物系とサイデイング材、タイル、石材、板材に分けられます。しかし、消防法やコストの面を考えると多いのは、下地にモルタルを用いた珪藻土、リシン、マジックコートといった塗り物系とサイデイング材です。

それぞれ特色がありますが、近年のお客様の要望がメンテナンスフリーを望まれることが多く、サイデイングを選ぶケースが多くなっています。

ハウスメーカーをはじめ工務店も効率、経済性、そして、ひび割れといったクレームを回避したいためサイデイングを選択します。

私もサイデングを使いますが、ほとんど写真のようなストライブやリブ状に限って使います。



サイデイング材の表面に施されたいかにも石や、レンガ、木に似せていても所詮サイデイングで、本物の石やレンガにかないません。
数年後は本物の材料は味わいが出てきますが、サイデイングはみすぼらしく色が退行していきますので、それが嫌でストライブ系しか使いません。

サイデングの良さと塗り物系の良さとコストのバランスを考えて、ツートンで考えることもいいと思います。


 

無垢材(ムク材) 浴室に使う無垢材

  • 2011.11.20 Sunday
  • 13:18
 無垢材は主に床に多く使われますが、このところ浴室に使いたい希望の方が増えてきています。

浴室はユニットバスが多く、集合住宅、ハウスメーカーをはじめ多く使われ、金額や工期の短縮、断熱、防水性などから現在は主流になっています。

しかし、浴槽、開口部、仕上げ材、備品等、自分のこだわりを求める方は根強く、在来工法を選択する方が多いのですが、問題はコスト面です。

優先順位の問題ですが、家族にとって浴室で過ごす時間が、リビングルームで過ごす時間と同等として考える方はコストが上がっても無垢材を使用するケースも多いようです。

香りがよくリラクゼーション効果もある木材は、触感もやわらかく、吸放湿性があって見直されている素材です。






浴室の壁や天井に使われる木材は、無垢材であれば何でもいいというわけではありません。

湿気が多いことから、耐水性、耐湿性、そして収縮率が低い無垢材が望ましいのですが、床材に比べそれらの条件を揃えた木材は、床材ほど多くはありません。

よく使われる木材は、ヒノキ、ヒバ、サワラ、マキなどいずれも針葉樹で木目が通直な材料で、加工性に富んだ材料です。

耐 震 診 断・補 強 (築35年木造住宅)

  • 2011.11.17 Thursday
  • 11:16


築35年以上経っている木造住宅の耐震補強の診断、設計の相談が来ましたので現地の調査をし、工事が始まりました。

この建物は隣家が接近しているため、一部外部からの補強はできないため、内部から補強が出来る補強の工法を選びました。

ガーディアン工法といって外壁補強だけでなく部屋側から天井や床を壊さないで補強出来る工法です。



金物の部材の一部です。 
ホールダウン金物、仕口金物、アンカーボルト、そして耐力パネルを用い、地震力が、壁ー柱ー土台ー基礎に流れるようにします。





建物の隅の既存ボード開けてみると、何回かリフォームしたことが分かります。

筋交いが無い状態で、極めて厳しい状況でした。
お客様も建てた当時のことは分からず、小さな地震でも揺れ方が激しいので、心配しての相談でした。 この段階で補強が出来て良かったと思います。




■ 一口メモ (耐震診断・補強を検討されておられる方の)

耐震補強の方法は、考え方を含めるとたくさんあります。それぞれ独自の工法や特徴を持っていますが、長所もあれば弱いところもあります。
耐震補強工事を行なっている会社なら、どこに頼んでも同じという考えは間違っています。

どんな工法を選択するかによって金額も違いますし、補強をしようとする建物の形状や用途によっての見極めが大切です。

また補強のあとの補修工事も、他の部分との兼ね合いなどを意匠的にしっかりやってくれる事が必要条件になります。

中庭・パテイオ について考える 3

  • 2011.11.13 Sunday
  • 19:32
日本の中庭を考える前に、ほかの国ではどんな中庭があるか考えます。

世界の中庭

中庭のある住居は世界中で設計され建設されており、その時代ごとに様々なバリエーシヨンが存在します。
それぞれ発生の歴史、目的によつて異なりますが、代表的な中庭を見てみます。

古代ローマ

ドムスでは中央にある屋根のない部分を「アトリュウム」と呼びます。(今日では「アトリュウム」というとガラスで覆われた中庭を指す)

構造は1階建てで外壁には窓が無く、採光は玄関とアトリュウムに頼つていた。中庭の周囲は柱廊のようになつており、後の修道院の構造に影響を与えた。 

中 国

伝統的な中庭のある住宅は、四合院(しごういん)と呼び広場を取り囲むように、いくつかの住宅が配置されています。それぞれの住宅には家族の各員が住み、家族が増えると背後に住宅を追加しました。
中国の場合この四合院の考え方が大規模な建造物や都市計画にも応用されています。

中国の中庭は「院子(ユアンツ)」「天井(テイエンテン)」と呼ばれ庭園と井戸があり、プライバシーと静隠の場所になつている。

中 世 ヨーロツパ

中世ヨーロツパの農家は中庭のある住宅の典型で4つの建物が四角い中庭を取り囲むように建つています。
中央の中庭には作業場、集飼い葉会場や小さめの家畜を飼う場所として使われた。


それぞれの国で発生した中庭は、その後モデルとして現代化され、住宅に取り入れられ、た新たな中庭の歴史を生んできました。

日本の中庭の歴史は、「町家」の中庭(坪庭)から始まりますが、大陸の国の発生とは異なり、日本独特の風土性から発生してきた意味合いが強いと思われます。

■ 次回、日本の「坪庭」について






 

中庭 パテイオ について考える 2 

  • 2011.11.07 Monday
  • 07:40
 「中庭」と呼ばれる空間は、世界の地域や場所で様々な呼び方をされています。そしてそれぞれが長い歴史を持つています。

発詳の違いや、生活の取り入れられ方は違うものの、都市の住宅にとつて欠くことの出来ない要素だつたことは間違いありません。

日本の「中庭」は京都町屋に多く残る「坪庭」があります。
また建築家によつてさまざまな住宅が提案された1950年代。 建築家 西沢文隆氏によつて提唱されたコートハウスは大きな話題を呼びました。

風土性とは別に、その時代の変化によつて暮らしや社会が変つたことによつて、中庭に求められるもの、見直されるものが出てくるのも当然でしょう。

次回は世界ではどんな「中庭」があつたかを考えてみます。


耐震、免震、制震 について

  • 2011.10.30 Sunday
  • 11:18
東日本大震災後、建物の耐震性に関する質問や耐震診断そして関心も高まつていますが、その違いを理解していないケースも多いようです。

その違いを考えてみます。

耐震、免震、制震の違いは一口に言うと、その振動エネルギーの伝達をどう防ぐかの違いです。

耐 震
柱や壁を強くして、地震時にかかる力に耐えるようにすることです。建築基準法が要求し ているのは、生命を守るために必要な最低限の耐震性能です。

免 震
地盤の揺れが建物に伝わりにくくすることです。建物とその基礎の間に免震層を作ること で、地震で地盤がガタガタ揺れても、免震層によつてその揺れを小さくしたり、ゆつくりしたものに変えてから建物に伝えます。

制 震 
建物の中に地震のエネルギーを吸収する制震装置をつけることで揺れを抑えます。
また制震装置は長周期地震動の揺れを小さくして、揺れが続く時間を短くする働きもあり ます。
 
木造の建物は耐震性を強くすることによつて、地震に強い建物にします。基準法で耐震等級が定められていますが、目安にすぎません。どんな工法をとつても絶対大丈夫ということはなく、活断層が動いたとき、その真上にある建物が耐えられる技術はありません。そのことを認識した上で対策をとる必要があります。

リフォームで既存建物の耐震性能を上げるためには、既存建物の耐震診断が必要です。心配なのは工事金額ですが、やり方によつて大きく違います。
現在進めている耐震補強工事を紹介しますと
耐震診断費用 調査と対策および報告書、工事金額で 35,000  木造2階建、補強部分18カ所、約19Mの耐力壁、補修費を含め200万ほどで済みました。耐震診断ご希望の方はメールにてお申し込みください。



■ 補 足   

耐震診断、補強工事における補助金制度

昭和56年6月以前の建物
は補助金制度があります。補助金制度があっても、使いにくかったり、制度があっても知らなかったりして、あまり使われていないのが実態です。

政府は2015年までに、耐震化率75%から90%以上に引き上げる数値目標を掲げております。
多くの自治体で始まっていますので、ぜひご利用下さい。


住宅雑誌 『ナチュナル派の家づくり』 子どもがすくすく育つ家

  • 2011.10.27 Thursday
  • 15:34
『ナチュナル派の家づくり』 特集 子どもがすくすく育つ家  に掲載されました


ホームページの
住まいの雑誌の掲載情報にも掲載致しました。

この特集では、

子どもをのびのびと育てるためには、子ども部屋だけではなく家全体のプランを考えていくことが必要だとの立場に立ち、子育て世代にぴったりな住まいを造るためのさまざまな知恵を解説しています

完成した T 邸の平面図と写真で、子どもに夢や創造性を育み、家族の絆を強める家づくりの工夫を解説しています。


 
子どもが健やかに成長できる家とは、これまでのように子ども部屋だけを与えても無理でしょう。
設計の段階で、間取り全体、家全体で考え、工夫することによって実現できると考えています。


掲載された内容に興味のある方や、家づくりの参考にしたい方は掲載紙面を送らせて頂きますので、メールにてご連絡ください。

建築家 吉村 順三 ギャラリー 「湘南茅ヶ崎の家」

  • 2011.10.21 Friday
  • 12:41
 目白にある吉村順三ギャラリーは、過去のいろんな作品を定期的に展示しています。
今回は40年以上前の作品で、私の好きな「湘南茅ヶ崎の家」で、見てきました。

いつもながら模型、図面、写真などが展示されていますが、私は作品を見るのも好きですが、この場所を訪れるとなんとなく気が休まります。
雰囲気もそうですが、いつも住宅の原点に立ち戻れるような気がします。

展示されている図面は、もちろんCADではなく手書きですが、今更ながら人間のぬくもりがあつていいですね。

以前に建築家、前川国男作品展を見にいつたとき、たくさんの図面から私の先生で、すでに亡くなられた小崎嘉昭先生が、若いとき前川先生の事務所で描かれた図面を発見して、涙が出るほど懐かしかつたのを覚えています。

帰りは天気も良かつたので高田馬場まで歩きましたが、つい最近までの酷暑が嘘のようなさわやかな秋の日で、終わり近い金木犀の香りがしていました。


湘南茅ヶ崎の家





模型や写真、そして掲載された建築雑誌も見ることができます。




かつての応接間兼打ち合わせ室です。障子を開けると坪庭が見えます。

照明スタンドはオリジナルで、現在ヤマギワ電気でも購入することができます。静かな居心地のいい空間ですが、ディテールは詳細に考えぬかれていることが分かります。

都市住宅 狭小地 土地の細分化について

  • 2011.10.14 Friday
  • 13:13

近年、東京の住宅地は凄まじい勢いで細分化されています。
少し前の時代、敷地面積が50坪とか70坪は一般的な敷地面積だったかと思います。

しかし、今の時代は50坪の更地であれば2区画、70坪なら間違いなくと言つていいほど3区画の住宅地に分割され、売りに出されます。

土地が異常に高騰し、細分化しないと売れなくなった結果だと思いますが、法の規制が拍車をかけていると、言えなくもありません。



この写真の建物は、1棟でもなければ二世帯住宅でもなく二軒の家の玄関が並んでいます。

手前に道路があって、奥の敷地であっても道路に2M接していれば建築確認申請を許可するという建築基準法によって、敷地が分割されています。

その結果、それぞれ幅2Mの敷地が延長され、奥でいわゆる旗竿敷地になっている敷地です。

本来旗竿敷地は、奥の土地を建築確認申請が取得できるよう配慮した、救済処置の意味合いもありますが、反面、建物の密集密度を増幅する面も否めません。

都市計画法ではなるだけ住宅の密集地を避けるよう配慮されていますが、実態はそうなっていない所にジレンマがあります。


設計者にとっても、家が幅2M弱しか見えない部分で、家の自己主張もし、存在感も出さなくてはならないのは、大変な時代だと言えなくもありません。


特集『新・間取り考』月刊誌ハウジング・トリビューンに掲載されました

  • 2011.09.26 Monday
  • 10:51
暮らしを変え、家族を変える「 新・間取り考」、サブタイトルはマドリイロイロ、イロトリドリ

このところ、「間取り」に関する雑誌の取材や、インタビューが増えています。

私なりに分析すると、これまで建物の断熱、気密、エコ、、耐震、が話題になり、また住まいに取り入れられてきました。

どれも大切なのですが、東日本大震災でも何度も映像として、失っった家族の写真を探していたり、これまで家族が食卓を囲み食事をしていた、ごく当たり前だと思っていた家族の団らん風景が、今思えば、かけがえのない大事な時であった事が分かったと報道されています。

こんな背景もあり、家族の絆や、人間の成長に深く関わりのある、「間取り」を見直そうという動きが出てきたのではないかと思います。



内容は私の著書、「子どもをゆがませる間取り」(情報センター出版)、「危ない間取り」(新潮社)などで取り上げている、間取りによって人間の行動や、精神が大きく影響されることや、家族関係や人間の成長をテーマにした記事になっています。

「間取り」はどの家族も共通する理想の間取りがある訳ではなく、家族の暮らしは様々ですから、家族の数だけ間取りはあると言ってもいいでしょう。

ハウスメーカーや規格住宅は、間取りに関してはお金にはね返ってこないので、どうしても断熱や気密や設備といった家のハード部分にに力を入れてしまうということも、「間取り」の大切さが浸透しない一因でもあるのではないでしょうか。

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